◆サッカー北中米W杯▽3位決定戦 フランス4―6イングランド(18日、マイアミ競技場)

 18日(日本時間19日)、マイアミ競技場で3位決定戦が行われ、イングランド(FIFAランク4位)が、フランス(同3位)に怒とうの打ち合いの末に6―4で競り勝った。2試合ぶり出場のサカがハットトリックを達成し、ベリンガムが1得点をあげて大会通算7得点でチーム史上歴代最多を記録した。

フランスのエムバペは後半に2得点を挙げ、今大会通算10得点に到達。1大会2ケタゴールは56年ぶりの快挙で、大会通算22得点でメッシ(アルゼンチン)を抜き歴代単独最多に立ち、史上初の2大会連続得点王に前進した。

 敗れはしたが、スーパースターらしく、最終戦を複数ゴールで締めくくった。エムバペは0―4で迎えた後半に2ゴールを挙げ、得点ランキング単独トップの10点まで積み上げた。1大会での2ケタ得点は「爆撃機」の異名を取った1970年大会のミュラー(西ドイツ)以来、史上4人目。8得点で並んでいたメッシ(アルゼンチン)に重圧をかけ、史上初の2大会連続得点王へ人事は尽くした。

 通算22ゴールとし、現時点でメッシを抜いて歴代最多。それでも試合後、背番号10に笑顔は少なかった。「自分がそうした偉大な選手たちの一人になれたと思えるのは、足跡という意味では素晴らしいこと」と話す表情は硬く「それよりも決勝を戦いたかった」と本音も漏れた。

 大会前に、2012年からチームの指揮を執ってきたデシャン監督が退任を表明。選手として自国開催の98年大会で優勝、監督として18年大会を制した名将を、主将として優勝に導くことが使命だった。エムバペは試合前に自身のXで「この国が誇る最も偉大なレジェンドの一人とともにプレーできたことを、とても光栄に思う」と感謝を口にし、そのラストマッチを勝利で飾ろうと全力を尽くした。

恩師と歩んできた時間の締めくくりに、エースは結果で応えようとした。

 これまでの2大会とは異なり、初めて主将として挑んだ大会は、27歳のエムバペを大きく成長させた。大会屈指のタレント軍団をまとめ上げ、自らもストライカーとして結果を残す。新たな“レ・ブルー”の象徴となった。歴史に残る得点記録を手にしても、怪物が見据える世界はただ一つ。4年後の覇権奪回に向け、新たなサイクルがここから始まった。

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