◆第108回全国高校野球選手権群馬大会▽3回戦 健大高崎6―0伊勢崎(19日・上毛新聞敷島)

 群馬にスーパー1年生が現れた。3連覇を目指す健大高崎のルーキー左腕・大橋叡刀(えいた)投手は、公式戦初登板初先発で5回を2安打7三振無失点の好投。

青柳博文監督(54)は「将来的に佐藤龍月(オリックス)のような投手に」と一昨年のセンバツ優勝に貢献したサウスポーに姿を重ねた。

 胸を張ってマウンドに立つ姿は、公式戦初登板とは思えない。大橋は身長175センチのスラリとした体を大きく使って腕を振り、自信満々にストライクゾーンで勝負した。

 「立ち振る舞いだったり、緊張感に負けないところが自分の強み。投げるボールというより、気持ちの面に自信があります」と大橋。青柳監督は「1年生にしては堂々と投げている」と先発起用の理由を説明した。5イニングで被安打2、奪三振7。130キロ台中盤の直球にスライダー、チェンジアップも操り、伊勢崎打線を沈黙させた。

 小学6年時は、ジャイアンツジュニアに所属してジュニアトーナメント準優勝。駿台学園中では、昨年の全国中学軟式野球大会を優勝した。約30校の高校から勧誘を受けるなか健大高崎に進んだのは、同じ左腕で一昨年のセンバツ優勝に貢献した佐藤龍月の存在が大きかった。

 「佐藤さんに憧れがありました。

フォームも似ていると言われるんです」。スムーズなテイクバックから、リリースに全ての力を伝えるしなやかな腕の振りは、確かに重なる。指揮官は「ストレートをどんどん投げ込めて、コントロールもいい。佐藤のようなピッチャーになってくれるのでは」と素質を絶賛した。

 この試合の最速は141キロ。中学時の公式戦の最速136キロを5キロも更新し「自分でもビックリしています。将来的には150キロを投げてプロに行けたら」と目を輝かせた。タフな戦いになる準々決勝以降に向け、指揮官は「これから先も期待できる」と言ってうなずいた。健大高崎でひとつの時代を作った佐藤の背中を追うルーキー左腕は、無限の可能性を秘めている。(浜木 俊介)

 ◆大橋 叡刀(おおはし・えいた)2010年4月18日、静岡・浜松市生まれ。16歳。小学1年で野球を始め、2年から投手。

6年時はジャイアンツジュニアに所属して、ジュニアトーナメントで準優勝。東京・駿台学園中では、昨年の全国中学軟式野球大会で優勝に貢献。菊池雄星エンゼルス)の本から学びを得る。175センチ、72キロ。左投左打。

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