◆サッカー北中米W杯▽決勝 スペイン1―0アルゼンチン(19日、ニューヨーク・ニュージャージー競技場)

 アルゼンチン(FIFAランキング1位)は決勝戦でスペイン(同2位)に延長戦の末に0―1で敗れ、史上3チーム目のW杯連覇とはならなかった。

* * * *

 決勝ではスペインの堅守の前に沈黙したが、今大会の主役は間違いなく39歳のFWメッシだった。

初戦ハットトリックから始まり、決勝トーナメント2回戦のエジプト戦まで5戦連続得点を記録するなど、今大会は8ゴール4アシストをマーク。9試合連続得点、通算21得点、同最多12アシストなど、記録ラッシュとなった。メッシの今大会の歩みを振り返る。

◆メッシの今大会の歩み

 ▽1次リーグ(L)初戦アルジェリア戦(3〇0)

 史上最多6度目の出場となった一戦で、前半17分に先制点を決めると、後半15分、31分にも連続ゴールでW杯初のハットトリックを達成。大会通算16得点とし、元ドイツ代表FWクローゼの持つ最多得点記録に並んだ。38歳での1試合3得点は、2018年ロシアW杯で記録したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの33歳130日を抜いて最年長記録となった。

 ▽1次L第2戦オーストリア戦(2〇0)

 前半38分に先制点、後半アディショナルタイム5分に追加点と2得点を挙げ、16得点で並んでいた元ドイツ代表FWクローゼを引き離し、W杯通算得点を単独最多の18に伸ばした。また大会最長タイ6戦連続得点も記録。序盤にPK失敗こそあったが、ちょうど40年前、86年メキシコ大会で母国の英雄マラドーナが「神の手」「5人抜き」を披露した6月22日に、また伝説をつくった。

 ▽1次L第3戦ヨルダン戦(3〇1)

 後半15分からピッチに立ち、2―1の後半35分から直接FKで1得点し、W杯7戦連続得点の新記録を達成。W杯通算も19得点に積み上げ、24日に迎えた39歳の誕生日後の初戦で最多記録を更新した。

 ▽決勝トーナメント1回戦カボベルデ戦(3〇2)

 前半29分に先制点をマークし、W杯史上最多の通算30試合目で、自身の連続試合ゴール記録を8に伸ばし、初めて通算20得点に到達した。

試合も延長までもつれ込む激戦を制して、16強進出を決めた。

 ▽決勝トーナメント2回戦エジプト戦(3〇2)

 0―1の前半21分に、今大会2度目のPK失敗。1大会で2度失敗するのはW杯史上初で、後半22分に2失点目を喫して0―2と追い込まれたが、後半34分にロメロのゴールをアシストすると、後半38分に左足で同点弾。終了間際にチームの勝ち越し弾も生まれ、1ゴール1アシストで2大会連続8強入りに導く。今大会単独トップの8点目で、前回大会からの連続試合得点を9に伸ばし、W杯通算21得点とした。劇的な大逆転勝利に試合後は両手で顔を覆い、思わず感極まり、仲間からは胴上げをされた。

 ▽準々決勝スイス戦(3〇1)

 前半10分に先制点をアシストし、W杯通算アシストは前人未到の「10」に伸ばした。1―1の延長後半7分にはメッシの強烈なシュートから決勝点が生まれ、粘り強いスイスの守備に、前回大会から続くW杯での連続得点は9で止まったが、アシストと決勝点演出で仕事を果たした。

 ▽準決勝イングランド戦(2〇1)

 0―1の後半40分に同点弾をアシストすると、アディショナルタイムには右クロスで勝ち越し弾を演出するなど、2アシストをマークし、チームを決勝に導いた。準決勝のフィールド選手の最年長出場記録を更新する39歳ながら、大会記録を更新する通算アシストを12に伸ばし、優勝した2022年カタールW杯以来2大会連続、7度目の決勝進出に導いた。

 ▽決勝スペイン戦(0●1) 堅守のスペインの前にチーム全体が沈黙し、前後半90分までシュート0本。延長後半12分に右からのクロスがゴールに迫った1本がシュートにカウントされたが、チーム全体で120分通して2本にとどまった。

編集部おすすめ