「メッシはミレイ政権を代表していない」 中南米で広がる“アル...の画像はこちら >>

今大会も決勝に進出したアルゼンチン代表 Photo/Getty Images

決勝後も続く「政治とサッカー」の論争

スペイン代表がワールドカップ決勝でアルゼンチン代表を下し世界一に輝いた一方で、中南米では敗れたアルゼンチン代表を巡る政治的な議論も続いている。キューバのメディア『CUBADEBATE』は、「アルゼンチン代表はハビエル・ミレイ政権を代表しているわけではない」とする論考を掲載した。



同記事は、大会期間中に一部で広がった「アルゼンチン代表=ミレイ政権」という見方に異論を提示。スポーツと政治を切り離すだけでは捉えきれないとしながらも、代表チームは政府ではなく国民の歴史や文化を体現する存在だと主張している。

記事では、イングランド戦後にスタンドへ掲げられたマルビナス(フォークランド)諸島の旗や、リオネル・メッシがディエゴ・マラドーナへ勝利を捧げたこと、さらに「仕事がない人や生活に苦しむ人々へ」と祖国の人々へ向けて語った言葉を例にあげ、「この代表は政府ではなくアルゼンチン社会そのものを映していた」と評価した。

また、決勝の表彰式でドナルド・トランプ米大統領とFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長が壇上の中心に立った一方、クリスティアン・ロメロがトランプ氏との握手を避けたように見えた場面にも触れ、「大会を通じて政治を排除しようとしたFIFAの方針とは裏腹に、さまざまな政治的メッセージが浮かび上がった」と指摘している。

記事は、「反ミレイ」の立場からアルゼンチン全体を一括りに批判する風潮にも警鐘を鳴らした。政府と国民、国家と社会は同一ではなく、サッカー代表を現政権の象徴として見ることは、アルゼンチン社会の複雑さを見誤ることにつながると論じている。

スペインの優勝で幕を閉じた2026年ワールドカップ。しかし大会が残したのは勝敗だけではない。FIFAと政治の距離、各国代表が背負う「国民」の意味などをめぐる議論は、中南米でもなお続いている。

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