ブラジル代表のアンチェロッティ監督 photo/Getty Images
ネイマール後のブラジルへ
ブラジル代表を率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、2030年ワールドカップへ向けた再建プランを明かした。
米『AP』の独占インタビューに応じたアンチェロッティ監督は、2028年ロサンゼルス五輪を「次のワールドカップへ向けた重要な舞台」と位置付け、若手世代の育成を強化していく考えを示した。
ブラジルは2026年ワールドカップでノルウェーに敗れ、ベスト16で敗退。就任間もないアンチェロッティ監督にとって苦い船出となったが、指揮官はすでに次の4年間へ視線を向けている。
「私たちは誰かを真似る必要はない。ただ、改善すべき点から学ぶ必要はある」
スペインやフランスを引き合いにそう語ったアンチェロッティ監督は、特に中盤の強化を課題に挙げた。
「守備と攻撃には優秀な選手がいる。改善が必要なのは中盤だ。そして、その選手たちを見つける上で五輪は極めて重要な機会になる」
ブラジルサッカー連盟では現在、U-15、U-17、U-20の各カテゴリーの指導者と連携し、有望株を継続的にチェックしているという。
アンチェロッティ監督は「4年前、ラヤンはU-17でプレイしていた。今から若い世代を見ていかなければ、2030年に新たな世代は生まれない」と説明し、長期的な育成の重要性を強調した。
また、ブラジル代表の今後については「一人のスター」に頼る時代ではないとの考えも示している。
「今のサッカーに必要なのは一人のスターではなく、チームだ。ブラジルには絶対的な象徴となる選手はいないし、それを必要としているわけでもない。
この発言は、長年ブラジル代表の象徴だったネイマールの代表キャリアに一区切りがついたタイミングとも重なる。34歳のネイマールは今週、自身の代表での時間は終わったとの考えを示しており、アンチェロッティ監督も「偉大な才能にとって自然な流れだ」と語った。
さらにアンチェロッティ監督は、イタリア代表監督就任の打診を断り、2030年までブラジル代表を率いる決断についても言及。「契約の問題ではなく、約束の問題だ。ブラジルサッカー連盟はノルウェー戦の敗戦後も私を支えてくれた。その信頼に応えたい」と理由を明かした。
1994年ワールドカップ決勝ではイタリア代表コーチとしてブラジルに敗れた経験を持つ名将は、「クラブでは敗戦をすぐに取り返すことができたが、代表では次のチャンスまで長く待たなければならない。それでも今は過去より未来を考える時間の方が増えている」と語る。
ブラジル復権への第一歩は、2028年ロサンゼルス五輪から始まろうとしている。

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