“新生モウリーニョ”は本物か、それとも戦略か? レアル・マド...の画像はこちら >>

レアル指揮官に復帰したモウリーニョ photo/Getty Images

かつての“問題児”から融和型へ

レアル・マドリードに復帰したジョゼ・モウリーニョが、かつてとは異なる姿を見せている。スペイン『MUNDODEPORTIVO』は、メディアや選手、審判らとの衝突を繰り返した過去の姿とは対照的に、今季のモウリーニョが融和的な姿勢を貫いていることに注目。

「新しいモウリーニョ」は本物なのか、それとも戦略なのかと伝えている。

モウリーニョは今季、約13年ぶりにレアル・マドリードの指揮官に復帰した。最初の4度の記者会見では、選手にスポットライトを当て、サッカーそのものに焦点を置き、不要な論争を避ける姿勢を徹底している。

以前のモウリーニョといえば、強烈な個性と歯に衣着せぬ発言で知られていた。

2010年から2013年までレアル・マドリードを率いた際には、記者との衝突だけでなく、ペップ・グアルディオラやマヌエル・プレシアードらライバル指揮官、イケル・カシージャスやペドロ・レオンら自軍の選手、さらには審判ともたびたび対立。強烈な言動によってクラブ内外に大きな波紋を広げ、最終的には契約を残したまま2013年にクラブを去ることになった。

当時の「私につくか、敵になるか」という姿勢は、マドリードを二分するほどの緊張を生み出した。

ところが、今回の復帰では様子がまるで違う。

モウリーニョは選手たちを前面に立て、メディアや審判、サッカー界の各組織、そして自身の選手たちに対しても融和的なメッセージを発信。記者会見では冗談を交える場面もあり、かつての“激情型”のイメージからは想像しにくい落ち着きを見せている。

本人も変化を認めている。

「何年も前から、今だけではなく、以前より落ち着いていて、自分の感情をコントロールできるようになった」

そう語ったモウリーニョ。
年齢や経験を重ねたことで、感情を前面に出すのではなく、より冷静にチームを率いるスタイルへと変化した可能性がある。

ただし、『MUNDODEPORTIVO』は、この“新生モウリーニョ”が本当にシーズンを通して続くのかについては疑問を呈している。

現在のレアル・マドリードは、開幕から2連勝。チームへの期待感も高く、選手たちもモウリーニョの要求に応えている。いわば、すべてが順調に進んでいる状態だ。

しかし、シーズンには必ず苦しい時期が訪れる。

モウリーニョ自身も、それを予感させる発言を残している。

「悪い時期が来たときに何が起きるか見てみよう。悪い時期はやってくるし、フラストレーションもやってくる。今のところ選手たちが、私が問題を起こさないように助けてくれている」

果たして、結果が出なくなったときにも現在の穏やかな姿勢を維持できるのか。

かつてレアル・マドリードを率いた際には、強烈な言動でクラブ内外を巻き込みながら戦ったモウリーニョ。今回は「融和」を掲げ、新たなチーム作りを進めている。


それが長いキャリアの中で培った経験による本当の変化なのか、それとも結果が出ている今だからこそ見せている“戦略”なのか。レアル・マドリードが最初の壁にぶつかったとき、「新生モウリーニョ」の真価が問われることになりそうだ。

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