ツォリスでもエゼでもない アーセナル左サイドでもっとも危険な...の画像はこちら >>

およそSBらしからぬプレイを見せるカラフィオーリ Photo/Getty Images

DFとは思えぬプレイぶり

プレミアリーグの移籍市場はクローズした。王者アーセナルは今夏FWクリストス・ツォリス、MFブルーノ・ギマランイス、DFエズリ・コンサを獲得し、分厚いスカッドを再び構築した。



しかし、レアンドロ・トロサールを放出し、ガブリエウ・マルティネッリも退団間近となった左サイドには一抹の不安を残している。モーガン・ロジャーズやヴィニシウス・ジュニオールといった大物の獲得を狙ったがことごとく失敗。新加入ツォリスはコミュニティ・シールドと開幕節のコヴェントリー戦では素晴らしいパフォーマンスを披露したが、第2節アストン・ヴィラ戦ではすっかり封じ込められてしまった。

当面はツォリスとエベレチ・エゼを左に回して戦っていくと思われるアーセナルだが、左の攻撃における最重要人物はツォリスでもエゼでもないかもしれない。左からもっとも決定的な仕事を果たしているのはDFリッカルド・カラフィオーリだ。

カラフィオーリは左のサイドバックを任されるが、そのプレイぶりはSBの枠には到底収まらないものだ。中盤に入ってMFとして振る舞うだけではない。そこからさらにポジションを上げ、絶妙なタイミングでラインブレイクすら見せる。もはやアタッカーと言ってもよく、プレミアリーグでは2戦続けてアシストを記録。コミュニティ・シールドでも先制点を奪ったのはカラフィオーリだった。

英『The Athletic』は、カラフィオーリの巧みな動きとライン間でターンし前を向く能力に着目。コヴェントリー戦では逆サイドのベン・ホワイトとともにダイヤモンド型の中盤の外側を形成。
ヴィラ戦では巧みなターンでプレッシャーを受ける前にツォリスにパスを送り、マークするジョン・マッギンを翻弄した。

得点シーンではボールがエゼに渡ったとみるや、すぐさまポケットに走り込んでマテイ・キャッシュよりも先にエゼからのパスに触れた。そこからのクロスが決勝点を生んでいる。

ライン間でのボールの扱い、タイミングよくラインブレイクするセンス、それを実現するスピード、確実にパスを送るキック精度といった、およそDFらしからぬ特異なスキルセット。これがアーセナルの左からの攻撃に違いを生んでいる。

ポジショニングはまったく予測できず、右サイドに顔を出すこともしばしば。コミュニティ・シールドでのゴールはストライカー顔負けの冷静さであり、『The Athiletic』は「危険なセンターアタッカーになる素質を持っている」とカラフィオーリを評している。

アーセナルの左サイドでもっとも危険なのは、この男なのかもしれない。


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