村岡新駅は藤沢、大きく開発されるのは鎌倉

 2026年7月現在、東海道線のJR東日本管内で100年以上ぶりとなる「村岡新駅」の土地造成工事が進められています。どのような駅になるのでしょうか。

首都圏の東海道線で「100年ぶりの新駅」どんなとこ? “隣の...の画像はこちら >>

 新駅は藤沢市村岡東、駅間でいえば大船駅から約2.6km、藤沢駅から約2.0kmの場所に設置されます。東海道線の西側に面し、1985(昭和60)年に廃止された旧国鉄湘南貨物駅の跡地が建設地です。

 ただ、新駅の開発には隣の鎌倉市も大きく関わります。東海道線と柏尾川を挟んで約1km南東にある湘南モノレールの湘南深沢駅とのあいだが一体的に開発されます。同駅前では2006(平成18)年に閉鎖されたJR東日本旧大船工場の跡地が更地となっており、2地区をシンボルロードで結んで一体的に再開発する計画です。

 再開発面積がより大きいのも鎌倉側で、村岡の新駅周辺が約7.3ヘクタールなのに対し、鎌倉市内の深沢地区は約31.1ヘクタールもあります。2026年7月31日には、後者の隣接地に三菱商事都市開発が進めていた近隣型ショッピングセンター「MCUD・HASEKO Retail鎌倉梶原」が竣工、さらにマンションも建設中で、都市基盤もつくられつつあります。

 では藤沢(村岡)側はというと、すでに住宅地としても商業地としても成熟した地域といえます。周辺では昭和30年代から神戸製鋼所や武田薬品工業などが工場を構え、後者は社外の研究者などにも施設を開放した創薬研究拠点「湘南ヘルスイノベーションパーク」へ衣替えしています。湘南鎌倉総合病院も近くにあるなど、相当の往来がありそうです。

 こうしたこともあり、村岡新駅の1日平均乗降人員は約6万5000人と見積もられています。

 村岡新駅からは藤沢駅まで1本道、クルマですぐ。

大船駅も柏尾川沿いの道を通って数分です。国道1号へは山を越える必要がありますが、この山を南北に貫く都市計画道路「横浜藤沢線」が主要なアクセス路になると思われます。高速道路は現状遠いうえ、渋滞しがちな市街地を通ることになりますが、柏尾川上流の横浜市内で圏央道の一部として建設中の「横浜環状南線」ができると状況が一変しそうです。

 村岡新駅の開業は2032年の予定。JR東日本の東海道線内では、熱海駅が1925年に開業して以降の新駅となります。

【便利じゃね…?】これが「村岡新駅」とその周辺です(地図/画像)

編集部おすすめ