橋を渡るたびに県境を越える場所
長野県の山口村が、県境を越えて岐阜県の中津川市と合併することが決まりました。
46年ぶりの越県合併として話題になりましたよね。
こちらについては、またの機会にレポートをしたいと思いますが、今回は別の県境の話。

赤道が目に見えないのと同じで、県境も基本的には線がひいてあるわけではなく、見えません。
でも地図で見ると、明らかに境界があります。
その境界線を、まるで糸で縫うかのように走る道があると聞き、行ってきました。

富山県の南西部。先日合併で誕生した「南砺市」から、合掌造りの集落で知られる岐阜県の白川郷へと向かう国道156号線。

そこに「県境錯綜地帯」があります。
とにかく地図を見ていただいた方が早いですね。

地図

最初の県境標識に「橋を渡るたびに県境を越えます」と書かれていて、わくわく感を誘います。
私の車のカーナビは、県境を越えると「○○県に入りました」といちいち言うものですから、大忙しです。ほんの数分の間に、何度言ったのか、途中で数え切れなくなりました。地図上で数えると、七回県境をまたいでいますね。

つまり川が県境なのですが、その川が蛇行しているため、まっすぐ進みたい道は、橋をいくつもかけて、なるべく直進しようとしていることから、こんなことになったのでしょう。
ちなみにその入り組み区間が終わったところには「ここまで 県境入り組み区間」と、まあ大変ご丁寧な標識が。
やはり珍しいらしく、観光バスなどでもガイドさんが紹介してくれるのだそうです。

ちなみに、道ではなく鉄道ですが、東京の新宿から、神奈川の小田原を結ぶ小田急電鉄も、鶴川駅付近で、なかなかに錯綜しています。
地図

冬はこたつで、のんびりと地図を眺めながら、こうした場所を探すのも、楽しいですよ〜。(谷和原のぞみ@お気楽ステーション)