パソコンでテレビ視聴やゲームをすることが当たり前になったためか、最近はグレア(光沢)パネルの液晶モニターやそれを搭載したノートPCが増えたように思う。

しかし、あるユーザーから「パソコンのモニターはピカピカしていないほうがいい。
眼が疲れるから」という声が。そこで今回は、この「光沢」の問題をメーカーのナナオさんに聞いてみる。

まず、グレアパネルのメリットは何か。
「グレアは色が鮮やかに、そして黒が引き締まってコントラストが高く見えます。そのため、映像がきれいに見えるのがメリットです。特に動画を見る場合に威力を発揮します」

では、どうしてグレアパネルは眼が疲れやすいのか。

「グレアは室内の照明や窓からの明かりが映り込みやすくなっており、眼に過剰な光が入ると疲労しやすくなります」
さらに、
「明かりだけでなくパソコンを使う自分の姿まで映り込むこともあります。すると、画面上で見にくい部分が多くなり、必要以上に眼を凝らすことになる。これも疲れの原因になります」

この厄介な映り込みを軽減する方法として同社は以下のようなアドバイスを挙げる。
・画面の位置や向き、角度を調整する。
・窓にブラインドを、照明にルーバーを取り付ける。
・モニターに映り込みを軽減するフィルターを貼る。


他方、従来のノングレア(非光沢)パネルの液晶モニターは逆にグレアと比較すれば発色が地味で多少白っぽく見える場合があるが、グレアで問題になっている外光反射が少ない。なので、長時間使用に適しているわけだ。
ちなみに、ナナオの液晶モニターはすべて(一部特殊用途品を除く)がノングレア。

パソコンの多用途性と眼の疲れの問題を考慮して、ノングレア対応としているそうだ。
だが、どちらも一長一短というわけなので、外からパネルに貼るだけでノングレアをグレアにできる液晶保護パネルを用意している(同社製モニター専用)とのこと。

う~ん、難しい選択。
あなたはならグレアとノングレア、どちらを選びますか。
(羽石竜示)