スイカのシーズンも、そろそろ到来か? スイカを切って、傍らには塩を置いて。夏季における至福の光景です。

……ちょっと、待て。もしかしたら、もっと合う調味料があるかもしれない。というわけで、あるイベントに行ってきました。以前、コネタでも紹介した団体「スイカ倶楽部」が都内の飲食店「ピッツェリア ダ チーボ」(中央区)にて、6月27日にスイカの試食会を開催しているんです。

と言っても、ただ食べるだけじゃない。当日のために特別に用意された“スイカドリンク”、イベント会場となった店舗で今後提供される“スイカメニュー”を味わい、またさまざまな調味料をスイカにチョイ足しする「スイカ味利きトライアル」なる企画が行われたこの日のイベント。

それらを味見するのは、美しい読者モデルで構成される同団体のPRユニット「スイカビューティヴィジュアルプレス」であります。彼女らに、味の善し悪しを判断してもらいましょう。

では、どのコーナーから行きましょうか。……いきなり、「スイカ味利きトライアル」からですか!?
「スイカの新しい可能性を、皆さんに感じていただきたいなと思います。ちなみにスタッフは、まだ試していないんですけど(笑)」(スイカ倶楽部・担当者)
では、用意されている調味料をご紹介。ぶっちゃけ、ひどいです。
スタンダードな「塩」は当然ですが、その他「クレイジーソルト」、「砂糖」、「青じそドレッシング」、「ゆずこしょう」、「しょうゆ」、「焼肉のタレ」、「はちみつ」、「ソース」、「マヨネーズ」、「オリーブオイル」、「七味」、「みそ」、「ポン酢」、「食べるラー油」、「ごはんですよ」、「ケチャップ」、「タバスコ」の17種がラインナップされています。
これらを一つ一つ小皿にあけると、臭いがスゴいことに……。しかし、真摯に判定に臨む読モたちの姿が、また。

さあ果たして、どれがスイカに合ったのか? 彼女らのコメントが、また意外と芯を突いていて面白いです。
例えば、七味をチョイ足しすると「辛味は消えるけど甘みも消える」、「でも、後からおいしくなってきた」と予想外の化学反応に評価を下す読モたち。「しょうゆ」をチョイ足しすれば「お寿司屋さんの味がします!」と好感触が。
また「はちみつ」に関しては、意見が分かれました。「二重丸!」と喜ぶ子がいる一方、「スイカの味がしない、もったいない」といった苦言も出現。
「ポン酢」には「しゃぶしゃぶ食べてるみたい!」「鍋の白菜みたい」といった感想が、「マヨネーズ」は「濃いからマズいけど、後味はまろやか」、「タバスコ」には「メキシコのサラダとしてはあるかもしれない」、「焼肉のタレ」には「意外においしい」「サラダになる」、「食べるラー油」には「キュウリになる」、「みそ」は「口の中でスイカと交わらない」などなど、比喩を交えてガチで判定してくれています。参考になるじゃないですか。
そして、そんな彼女らから一番の不評を買ったのは「ゆずこしょう」。「絶句!」「ないよ、ない!」としかめっ面の読モらの表情が、悪くないです。
シャッターチャンスだな、これは。
総評としては、とどのつまり「塩が一番おいしい」とのことでした。結果、行き着く先はそれですか!

このトライアル、私も試してみました。以下が、私の感想です。
●ゆずこしょう
フルーティな感覚があるので一瞬「オッ!?」と思うも、よく味あうと勘違い。ただ、しょっぱいだけ。

●はちみつ
甘いだけ。甘過ぎて苦痛。
●ごはんですよ
スイカの味を完全にリセット、『ごはんですよ』の味しかしない。
●食べるラー油
冷やし中華みたいな味になる。
●ポン酢
意外とおいしい。しゃぶしゃぶを食べている感覚。

●青じそドレッシング
むっちゃウマい! これ、試してみてください。
●焼肉のタレ
全く別の食べものになってしまう。何かの中華料理を食べている感覚? でも、意外においしい。

さて、ここからはお口直しを。この日のために用意された、おいしい“スイカメニュー”、“スイカドリンク”を楽しみましょう!
ドリンクとしては『スイカスムージー』(バナナ&スイカ、ニンジン&スイカ)、『スイカシャンパン』(丸くくりぬいたスイカをグラスに入れた)、『スイカのフローズンイキリ』、『スイカソルティドッグ』等、新機軸がたくさん用意されています。
一方、“スイカスイーツ”には『キューブスイカ』(スイカをキューブ状にカットしてルービックキューブのように組み立てた)、『カンパリスイカ』(カンパリグレープフルーツにスイカを漬けた)等を用意。また、当日の会場となった「ピッツェリア ダ チーボ」では、今後『スイカジェラート』や『スイカのサングリア』も正式なメニューとして展開されることになるようです。

というわけで、“スイカの新しい可能性”を体感できる一日でしたね。良くも悪くも。
(寺西ジャジューカ)