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横浜アリーナのトイレが混雑しない理由 スクリーンで男女「切り替え」

2017年11月30日 11時30分 ライター情報:田幸和歌子
年末年始が近づき、アリーナやドームなどで多数のコンサートが開催される時期。

そんないわゆる大箱系のイベントの悩みの1つに、トイレ問題がある。

特に女性比率の高いイベントの場合、必ず待ち受けているのが、トイレ待ちの長蛇の列。
「こんな行列に並んでいたら、開演に間に合わない!」と慌てた経験のある人も少なくないだろう。
混雑から逃れるために、会場の最寄駅のトイレや、付近の公共施設のトイレを探すも、どこも大行列、なんてパターンもある。
男子トイレは空いているのに、女子トイレの混雑ときたら、本当に頭痛の種なのだ。

しかし、この秋、横浜アリーナに行った際、いつも通り覚悟してトイレに向かうと、あまり行列ができていないことに驚かされた。
「こんなにすんなり入れることもあるんだな」
そう思い、トイレ内の壁の貼り紙を見て、驚いた。



「男子小便器の混雑時には空いている個室のご利用をおすすめいたします。ご協力お願いいたします」とある。

「どういうこと? 男子小便器の話を、なぜここで?」
不思議に思ったが、よく見ると、壁だと思っていたものは、床まで降ろされた真っ白なスクリーンで、その向こうのスペースには、男子小便器が並んでいる。

右手側の男性用小便器がスクリーンで隠されている状態




そこまできて、ようやく気づく。
「ここは女子用じゃなく、もともと男子用トイレなのか」

入り口案内表示も切り替え式に


横浜アリーナがリニューアルオープンしたのは、昨年7月。1989年の開業以来、実に27年ぶりのリニューアルだったわけだが、
「トイレが古いことがアンケートなどでも指摘されている点だったため、清潔感を出すことが、リニューアルの1つの大きなポイントでした」
そう説明するのは、横浜アリーナ 営業部営業第三課係長・広報担当係長の大井修司さん。
以前から、イベントの男女比に合わせて、案内表示板を準備するなどして、トイレの振り替えは行なっていたそう。しかし、今回のリニューアルでは、最初から男女の振り替えを念頭に置いて作られたという。

工夫したポイントの1つは、トイレの入り口案内表示板の上にスクリーンをとりつけ、その上げ下ろしによって、男子用・女子用を切り替えること。





男性用トイレの表示をあげると女性用の表示が……


2つめは、男子小便器を隠すスクリーンを設置したこと。

シンプルな工夫でありつつ、違和感がないだけに、自分などはトイレ内の壁に「男子小便器の~」の貼り紙があるのを見るまで、全然気づかなかったくらいだ。
「以前は、男子小便器がそのまま見えていたことから、男子トイレを女子トイレに振り替えた際に違和感を覚える方がいらっしゃいました。また、男子用トイレを青、女子用を赤で色分けしていたことも、振り替えた際の違和感の原因のひとつでした」

リニューアル前の男子トイレ。床に青いラインがある。女子トイレは赤いライン(=横浜アリーナ提供)


しかし、リニューアルにより、小便器をスクリーンで隠し、男子用・女子用ともに色を白と黒に統一。こうした工夫により、振り替えの違和感がだいぶ解消されたという。

さらに、白と黒に統一した理由は、他にもある。
「個室のドアは白、中の壁は黒になっているので、ドアが閉まっているときは白く見え、空いているときには黒く見えます。そうすることで、ドアの鍵部分の色分けなどする必要がなく、遠くからでも使用中か空きかが、一目でわかるようになっているのです」

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ライター情報: 田幸和歌子

書籍出版社、広告制作会社を経てフリーに。月刊誌・週刊誌・夕刊紙などで執筆中。

コメント 1

  • 匿名さん 通報

    全国の公共トイレがこうした取り組みをしてくれると良いですね。 そして、JR名古屋の女子トイレ、規模が小さすぎていつも長蛇の列。 改築してほしい。

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