冬でも関東と比べると穏やかな気候の愛媛県。凍てつく寒さというよりも、穏やかな冬という言葉がぴったりで過ごしやすい。
そのためか、国内外からの観光客が途絶えない。
愛媛はご存知の通りミカンの王国である。ミカンを使った日本酒やゼリーなどの食品が豊富で、蛇口からミカンジュースが出る場所もある。
そんな中で必ず食べたいのが「みかんおにぎり」。愛媛で生まれた素材がふんだんに盛り込まれた、この地でしか味わえないグルメだ。しかも、かなりウマイという。
「みかんおにぎり」が置いてある道後温泉街（松山市）の「道後たま屋」に行ってみた。
伊予鉄道道後温泉駅から徒歩1分にある。「洒落のわかる方へ 金のうんこ」という看板があるが、金運が上がると芸能人の間でも噂になっているグッズがあることでも知られる。
みかんおにぎりは「牛肉」「鶏肉」「エビ・タコ」の3種類。1個324円（税別）だ。
「エビ・タコ」は、地元の漁師さんがエビとタコを釣った時でないと店頭に出ないそうだ。
また他の2種類も人気のため入手困難。店で商品を選んでいると、「この間みかんおにぎり食べたけど、美味しかったわよ」と、通りすがりの地元の方が購入を後押ししてくれた。
こちらは「牛肉」と「鶏肉」。並べると絵になるキュートなまるまるフォルム、そして本物のミカンの葉が添えられている。ご飯は100％のミカンジュース、肉や皮、そして特製の出汁で炊き込んでいる。
伊予牛肉のみかんおにぎり。
もちっとした固めに炊いたご飯に、ごろっと入った牛肉がかなりの食べごたえ。さわやかなミカンの香りが牛肉を包み込んでいる。
こちらは、鶏肉のみかんおにぎり。鶏肉も愛媛では名産のひとつであり、から揚げや骨付き鳥も人気の逸品。期待大の鶏肉は味わい深くジューシーだ。ミカンの香りが鶏肉の臭みを消して、フレンチで出てくるオレンジソースのような役割を果たしている。
愛媛でしか食べられない「みかんおにぎり」。道後温泉に来たら、ぜひ食べてほしい逸品である。
（松岡佑季）
