新海誠監督のアニメ映画『君の名は。』が8月に公開され、アニメ映画としては宮崎駿監督作品以外で初の興行収入100億円を突破するなど、その人気はとどまるところを知らない。しかし、その人気ゆえかネット上では違法アップロードされた動画が広まり、ついには公式アカウントが直接リプライで注意喚起するまでになっている。

『君の名は。』違法アップロード行為が横行


『君の名は。』公開後、Twitter上では中高生と思われるユーザーを中心に「これ見れますよ」「これでフルみれるよ!」と違法アップロードされた動画のURLを共有する行為が横行。さらには動画視聴中のスマートフォン画面などをアップし、堂々と違法視聴行為をひけらかすユーザーまで現れていた。




この行為にTwitterをはじめとするネット上では「いやあり得ないだろ」「違法ってこと分かってないの?」「違法視聴をしたうえでそれをネットに堂々と書き込む奴が居るのか」と批判と驚きの声が噴出していたが、ついに今月、「映画『君の名は。』製作委員会著作権担当」というアカウントが開設され、「残念ながら、違法に流されている本作品の動画が存在しています。これらの動画を視聴されませんようお願いいたします」と注意を喚起。

個別での注意喚起に逆効果との指摘も…


さらにこのアカウントは、違法アップロードのURLをツイートしているアカウントにも個別で注意。同アカウントの返信欄を覗いてみると、「このURLは違法にアップロードされた動画へのリンクです。即刻、当該ツイートを削除してください」というリプライがずらりと並んでいる。

リプライ先のツイートはすでに削除されているものもあれば、まだ残っているものもあるため、「逆にこのアカウントの返信辿っていけば動画見れるんじゃないの?」という声もあるように、公式側としても苦肉の策であることがうかがえる。

しばらくはいたちごっこが続きそうなこの騒動。違法視聴しておきながら「声出して泣いた」などと好意的な感想をツイートしているユーザーも多いが、せっかくの名作映画なのだから、きちんと劇場で観てほしいものだ。