「祝 脱・独身」

4月28日、『とくダネ!』(フジテレビ系)で、MCの菊川怜(39)が実業家の穐田誉輝氏(48)との結婚を発表した際、割られたくす玉から出てきたこの垂れ幕に、各方面から批判が相次ぎました。

ネット上では「独身はいけないことなのか?」「セクハラではないか?」と疑問視する声が噴出。
また、同局の亀山千広社長は定例会見で「もう少し配慮があってよかった」と苦言を呈し、フリーアナウンサーの小島慶子は自身のTwitterで「人としてめちゃくちゃ感じ悪い」と嫌悪感を露わにしたのです。

確かにゼクシィですら「結婚しなくても幸せになれる時代」とのキャッチコピーを打ち出すこのご時世において、この垂れ幕はあまりにもナンセンス。

というよりもおそらく、菊川自身もかつてはこうした「独身イジリ」をかなり嫌っていたと思われる事件が、今から10年ほど前に起こりました。

毒舌なあだ名命名芸で売っていた10年前の有吉弘行


それは、2008年に放送されたバラエティ番組『悪魔の契約にサイン』(TBS系)の収録において、有吉弘行と共演したことが原因で起こりました。

事件の真相は、2008年11月14日放送の『加藤浩次の吠え魂』、2009年10月22日放送の『ケンドーコバヤシのテメオコ』、2010年10月21日放送の『おぎやはぎのメガネびいき』などで、“加害者”を含めた当事者の口から度々語られています。

各番組では、“被害者”となった女優の実名が明かされませんでしたが、加藤の「20歳くらいの女の子なら分かるけどさ、30歳代なんだぜ」「(収録日は)マツコデラックスの誕生日だった」という発言などから、菊川怜ではないかと推測されています。

当時の有吉といえば、「毒舌芸人」として再ブレイクの途上にあった時期。

特に『アメトーーク!』内で品川庄司の品川を「おしゃべりクソ野郎」呼ばわりしたことに端を発する、「あだ名命名芸」は抜群の冴えを見せていました。
徳光和夫を「涙の安売り」、芦田愛菜を「子供の皮をかぶった子供」、ベッキーを「元気の押し売り」「よく見りゃブス」などと、誰彼かまわずイジリ倒していたものです。

「イキ遅れ」「人生ラストチャンス」という悪口を連発


こうした背景もあり、有吉はその女優に対して「生き遅れ」「人生ラストチャンス」といった毒のあるあだ名を連発。このイジリは相当こたえたようで、彼女は収録中に泣き出してしまったのです。

番組の司会を務める加藤浩次が、異変に気づき「どうしたの?」と聞くと、「さっき、言われた悪口がムカついて…」と涙声でコメント。スタジオは一気にヒートアップし、その勢いに乗って加藤は「有吉ー!」と怒鳴りつけたのだとか。

しかし、有吉は「どうも、すいませんね」と明らかに反省していない態度。
それに怒った女優が「あいつ、ムカつく!」と敵意を露わにすると、有吉は「こっちも仕事なんだよ!」と逆ギレ。泥仕合の様相を呈していったといいます。

楽屋へ謝りにいくも……有吉の不遜な態度に再び激怒


収録が終わり、加藤は「ちょっと来い」と有吉を呼び出して、こう説きます。あれは番組的にやらざるを得なかったことだから、お前は何も悪くない。でも、今後、一緒に仕事をすることもあるだろうから、一緒に謝りに行こう……。
なんという男気溢れる振る舞いでしょうか。
しかし、そんな先輩芸人の善意を前にして、有吉は露骨に「めんどくせーな…」という顔をしていたといいます……。

とにもかくにも、一緒にその女優の楽屋へ行った2人。先陣を切って「本番中、すみませんでした」と頭を下げた加藤。そのとき、有吉はどうしていたのかというと、なんとニヤニヤしながらその女優を見ていたといいます。
それを見て「謝る気ないじゃない!私のことバカにして!」と、また号泣してしまったのは、言うまでもありません。

あれから約8年半の月日が過ぎ、めでたく人生の伴侶を見つけた菊川怜。
もしこの一件が噂通り、菊川と有吉との間に起きた事件ならば、幸せついでに二人の雪解けにも期待したいところです。
(こじへい)

※イメージ画像はamazonよりオレは絶対性格悪くない!