本日18日(水)に57thシングル『失恋、ありがとう』をリリースしたAKB48。新センターに16期生の山内瑞葵を迎え、グループの新章が幕を開けようとしている。
今回は、先日公開された(1)に続き、2020年のAKB48について語ってもらった。
>>(1)はこちら

──1月26日に山内さんはTDCホールでソロコンサートをやりました。センターに指名された直後、どんな気持ちで臨んだんですか?

山内 センターの発表があったときにはもうすべての準備が終わっていたので。セットリストもセンターを目指したいって気持ちで作っていて。

向井地 センターって知ってたら、魔法使いはやらなかった?

山内 そこはやります(笑)。

──実は魔法が使えたという内容のコンサートでしたもんね。


山内 こういう機会じゃないとできないと思うから絶対やりたいなって。最初はファンの方に魔法をかけたり、空を飛ぶとかして、魔法を使いすぎだって、海に落とされちゃうんです。そこで『回遊魚のキャパシティ』や、『ALIVE』のような試練を乗り越えるような曲をやって。

──『君はメロディ』が気になったんですが、あれはなぜセットリストに入れたんですか?

山内 私が尊敬している宮脇咲良さんのセンター曲で、ずっとやってみたいと思っていて。あと『恋するRibbon!』も、私はリボンが大好きで、去年のリクアワでHKT48さんが歌っているのを観ていいなと。

──アンコール以降はまたガラッと変わった感じでしたね。


山内 そこからは山内瑞葵を全面に出したコンサートにしようと思って。コンサートタイトルの“MY”Revolutionって、MIZUKI YAMAUCHIレボリューションって意味なので。

──山内瑞葵革命ですね!

山内 今年1年の目標にしていることなので、その第一歩として頑張ろうって思いました。

──あの日は、朝のコンサートが久保怜音さん、昼が山内さん、夜が小栗有以さんと、AKB48の次世代メンバーとして注目されている3人が出ましたけど、意識しました?

山内 あの日以外にも、各グループで注目されている若手メンバーが出ていたので意識はありましたね。自分のコンサートが埋もれちゃうんじゃないかとか、他のメンバーはどういう感じのコンサートなんだろうって。そもそもセットリストを考えるのが初めてだったので、すっごい悩みました。
なのでソロコンサートをやったことある、ゆうなぁさんに相談したり。

向井地 やってみてどうだった?

山内 楽しかったです。こんな感じでコンサートは作っていくんだって思ったし、自分のやりたい曲をとにかく出して、でも自分がやりたい演出とうまくハマる曲がなかなか決まらなかったり、つながりを大事にしながら1曲1曲決めていって、すごく勉強になりました。

──そして2月22日~28日までAKB48の新ユニットコンサートがありました(※一部延期)。昔は高橋みなみさんらがいるノースリーブスとか、渡辺麻友さんらの渡り廊下走り隊とかありましたけど、久しぶりのAKB48内ユニット。山内さんは小栗有以さん、久保怜音さん、西川怜さん、大盛真歩さんのユニットですけど、まずは選ばれてどうでした?

山内 この5人で、とにかく最先端を行けるようなユニットを目指せたらいいなって思いました。


──AKB48のセンターを争ってほしい5人が集まったなと。でも、そんなに接点がなさそうな……。

山内 去年12月に行った、AKB48劇場14周年記念公演で初めてお披露目して、そこからAKB48の単独コンサートに出たり、一緒に過ごす機会が増えて、それぞれの髪型を決めたり、個性を出していこうとか、いっぱい話しあって、少しずつ仲が深まってきたかなって感じますね。

──みんなフワフワしている感じのメンバーだけど、まとめ役はいるの?

山内 西川怜さんですね。5人のLINEグループを作ってくれたり。

──実は裏では結構バチバチしてたりしないですか(笑)?

山内 いえいえ、それぞれ持ってるものは違うから、個性を生かして、5人で1つになって、周りからいいねって思ってもらえるようなユニットになりたいと思います。


──山内さんはこの5人のなかでどんなポジションだと思いますか?

山内 あんまり分かってなくて……、1番存在が薄いかな。

向井地 そんなことないよ! 

──じゃあどこを狙いますか?

向井地 魔法使い?

山内 なれたらなりたいですね(笑)。

向井地 みんなフワフワして可愛いプラス、それぞれキャラがあったら強いですよね。噂ではまほぴょん(大盛真歩)がセクシー担当になってるんでしょ。怜ちゃんはしっかりしてるし、怜音は実はちょっとブラックだし、ゆいゆいは天然かな。

──みんなキャラ違いますね。


向井地 ずっきーはパフォーマンス担当がいいんじゃないですか。

山内 頑張ります!

──そして2020年のAKB48はどんな感じになっていきそうですか?

向井地 ユニットライブも挑戦だと思うし、メンバーが最近始めたYou Tubeもそうだし、これから15周年に向けていろんなことに挑戦していく、話題に事欠かない年にしたいなと思ってます。

──去年は総選挙だったり、じゃんけん大会だったり、外向けの大きなイベントがなかったですが……。

向井地 そのぶん、今いるファンの方に楽しんでもらいたいなって、去年はAKB48単独で全国ツアーを行ったり、博多座でAKB48グループ特別公演を行ったり。今年は外に向けていろいろやっていく年にしたいですね。

──どんどん外に攻めていってほしいですね。

山内 私はソロコンサートだったり、新センターに選ばれたり、1月から自分の中でいろんなことがあって。でも2020年はまだまだ始まったばかりなので、今の自分からは想像できないぐらいのことが12月までに起こせるように。そのためにもコツコツ頑張っていきたいですね。

──想像できないことを起こすためにコツコツ頑張るって、山内さんらしくていい表現ですね。先日、小栗有以さんがソロコンサートで、今年は「AKB48巻き返しの章を作りたい」って言ってましたけど、どう思いました?

向井地 ゆいゆいがそう言ってくれるのは頼もしいなって思いました。もっと上を目指したいという気持ちはメンバーみんなが思っていることだし。ずっきーやゆいゆいみたいに若いメンバーたちと、みんなで一緒に力を合わせて頑張っていきたいなって思ってます。

山内 ゆいゆいさんは常にAKB48を引っ張ってくれる存在の1人で、その巻き返しの章に自分も加わって、引っ張っていける存在の1人になりたいです。みーおんさんが言ってたように、今のAKB48のメンバーみんな、もっとよくしていきたいとか、盛り上げたいって気持ちはあると思うから、全員で1つになって、たくさんの人にAKB48を知ってもらいたいなって思います。

(取材・文/関根弘康)
向井地美音(むかいち・みおん)
1998年1月29日生まれ、埼玉県出身。15期生。チームA所属。3代目AKB48グループ総監督。ニックネームは「みーおん」。2013年1月に15期研究生オーディションに合格。38thシングル『希望的リフレイン』で表題曲選抜メンバーに初選出され、44thシングル『翼はいらない』で初センターを務める。選抜総選挙最高順位は13位。
Twitter:@mionnn_48

▽山内瑞葵(やまうち・みずき)
2001年9月20日生まれ、東京都出身。16期生。チーム4所属。ニックネームは「ずっきー」。2016年12月に16期生としてお披露目。52ndシングル『Teacher Teacher』の表題曲選抜メンバーに初選出され、57thシングル『失恋、ありがとう』で初センターを務める。2020年1月にはTDCホールにおいて、初のソロコンサートを開催。
Twitter:@MizukiYamauchi