電車なのに人んち風のカーテンがある名鉄
(上)なんだかのんびりして見える車内(下)カーテン拡大図、人の家っぽい…
ぼんやりしていたら気づかないほどの、微妙な違和感だった。

名古屋から乗り込んだ名鉄車内。
なんだか妙に懐かしい雰囲気。なぜかと思って車内をよく見ると、窓に人の家にかかっていそうなカーテンがあるからだと気づいた。

日よけだろうが、こんなふうに妙な温かみと存在感のあるカーテンをかけている電車は珍しいのではないだろうか。さっそく名鉄広報部に電話してみた。

「先日名古屋に行ったときに、名鉄に乗ったらカーテンがかかっていたのですが…」
「あはは、はい、かかってますね」
「東京では見かけないし珍しく思えたのですが、あのカーテンは名鉄の特徴?」
「JRや地下鉄なんかにはないですよね。うちは車両が古いから…あはは」
「名鉄の車両すべてにカーテンがついているのですか?」
「いや、300系はついていなんですよ。それ以外は、古めの車両ならおおむねついています」

とのこと。ちなみに、今回2回名鉄を利用したが、どちらもカーテンがついていた。

エキサイトBitライターで鉄ヲタ(?)の谷和原のぞみさんも、「名鉄は私も好きな鉄道のうちのひとつです。なんつーか奥が深い。新名古屋駅の超絶技巧的な連続列車到着もスゴイけど、端っこのほうにいくと、超が三つくらいつくローカル線だったりして」と語る。名鉄ファンのサイトもあるし、レールファンによると『Rail Magazine』9月号でも「鉄道趣味にとっての“原風景”」として名鉄600V線区の特集をやるみたいだし、いやあ、名鉄は愛されているんですな。


通勤ラッシュに疲れ果てて電車と聞くと嫌気がさすようになってはいたが、なんだか名古屋ですっかり鉄道観が変わってしまった。今年の夏は絶対青春18きっぷでローカル線の旅を敢行するつもりである。

しかし「人んち感」をプラスするだけであんなにホッとする空間になるとは……山の手線あたりも見習ってはいかがだろうか。(エキサイトニュース編集部 みと)
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