水に溶かすとビールそっくり!
写真上/パッケージもビール風、「酔えません」というただしがきつきです。中/こんなふうに水を注ぐとできあがり。下/右が本物のビールで左が「生いきビール」。生いきビールの方が泡がきめ細かくて美味しそうにも見えます。
9月5日〜8日に東京ビッグサイトで開催された「第62回東京インターナショナル・ギフト・ショー」。
そこで、飲んでビックリな「大人のためのジョークグッズ」を見つけました。

とあるブースを通りがかったとき、ビールが注がれたコップが目に留まり、「ビールメーカー?」と思ったら、ブースにいた男性が「どうぞ飲んでみてください。今作りますから」という。えっ、「作る」って?

男性は小さな袋から白いタブレット状のものを取り出すとコップに入れ、ペットボトルの水を注ぎ始めた。するとシュワシュワ泡がはじけ、液体がだんだん濃い黄色に変わっていく。
コップから溢れそうな白い泡といい、まさに本物のビールそっくり!

飲んでみると、味は昔飲んだことがある、駄菓子の粉ジュース。もちろんノンアルコールである。

これは「生いきビール」という名前で駄菓子屋などで1個30円で販売されている商品で、製造元は、松山製菓株式会社。
以前コネタでも「こどもびいる」を取り上げたが、これも子どもが喜んで飲むのだろうか? 

代理店である株式会社中一の山内さんが答えてくれた。
「これは子ども向けというよりも、大人のジョークグッズとして作ったモノなんですよ」
えっ、駄菓子なのに子ども向けじゃないんだ。
「飲み会で誰かが席を外すでしょ、そうしたらこれを作ってビールとすり替えるんです。知らずに飲んだらビックリしますから!」
しかもこの「生いきビール」、時間が経つと色が濃く変化するので、ちゃんと飲み残しビールにも見えるのだ。確かにこの面白さは、大人にしかわからないなあ。


とはいうものの、
「この商品を置いてるのは駄菓子屋だけなんです。大人は駄菓子屋に足を運ばないですからねえ……」
と寂しそう。う〜ん実に惜しい。イマイチ盛り上がらないコンパで活用できそうなのに。

後日、自宅でも「生いきビール」を作ってみた。冷蔵庫でキンキンに冷やしたコップに「生いきビール」を入れて冷水を注ぎ、2分ほどでできあがり。

そして風呂上がりの父に、「お父さん、冷えたビールだよ」。「おっ気が利くねえ」……グビグビッ。「ぐはっ、げっ、なんじゃあ〜こりゃあ!!」
大成功でした!
(いなっち)