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祭りの前日、「コミケバス」に乗ってきた

祭りの前日、「コミケバス」に乗ってきた
このようにビッグサイトに向かって次々都バスがすべりこんでくるが、車も人も少なく、意外に静かな光景でした。
「東京ビッグサイト」へ行く、都バスの新路線が7月にできたことをご存知だろうか。
都営線の森下駅から出発し、国際展示場まで約21分という「急行06系統/深川シャトル」だ。土日祝日のみ運行で、運賃も200円と安い。一部では「コミケに行くためにあるようなバス」ということから「コミケバス」と呼ばれていると聞く。

そんな事情について、東京都交通局に聞いてみると、
「コミケバスって言われてるんですか? なるほどねぇ(笑)。でも、意識は全然してないですね。森下駅から出発する理由も、もともと江東区からの依頼で始まった路線だからということですし。ターゲットはお台場への観光客ですね。コミケがいつもあるわけではないですから(笑)」

森下駅を出て、ビッグサイトのある「国際展示場正門駅前」を経て、テレコムセンターまで。運行ルートが江東区ばかりなところがミソだ。

始発は9時と遅めなので、早朝から行きたい気合たっぷりの人には向かないが、
「それでしたら、錦糸町から明治通りを通って新木場に行く『急行05』は7時台からありますよ」
とすすめられた。

一部で注目されているディープな路線ではあるが、イベントのない普段は、どんな人が乗っているのか。コミケは終了している時期だったが、
「8月21日に大きなホビーイベントがあるよ」
とダンナから聞き、ならば直前の様子を見てみようと20日、実際にコミケバスに乗ってみた。

14時半。森下駅から15人ほどが乗り込んだ。リュックを背負い、シャツをズボンに入れた、一見「アキバテイスト」な男性が半数ほどいたが、みんな50〜60代。どうやらオタクではなさそうです。
バスはゆっくりと古い店や民家が並ぶ「ど下町」の中を通過していく。そんな光景には目もくれず、コンビニおにぎりを取り出し、黙々と食べ始めたおじさんたち。

川を渡ると、大きなビルの間をまっすぐな広い道路が横切る埋立地の風景になり、あっという間に国際展示場のバス停に到着した。ここで降りたのはたった5人。
ビッグサイトの正門前には、40〜50代の観光客らしい人たちがぽつぽついるのみで、静かである。「戦い」の前日だというのに、あまり関係ないのだろうかと思い、道路をへだてた、りんかい線側にまわってみた。すると、いるわいるわ、前日から徹夜で並ぶための行列が。
ざっと見て、すでに300人以上はいそうである。
みんな暑いなか、シートを敷いて寝転んだり、アウトドア用のイスに腰掛けたりしていた。

1時間に2本のペースで、「コミケバス」が淡々と静かに到着するなか、熱い戦いはおかまいなしに始まっていたのだった。
(田幸和歌子)

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2005年8月25日のコネタ記事

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