ガリガリ君が「入浴剤」になっちゃった！

子どもの三大好物、「三種の神器」と言えばかつては「巨人、大鵬、卵焼き」（ちょっと古すぎ？）だが、今や「ニンテンドーDS、コロコロコミック、ガリガリ君」なのだそうだ。
「ガリガリ君」とは今さら説明の必要もないが、赤城乳業株式会社から発売されている人気のアイスキャンディ。
その小学生に大人気の「ガリガリ君」のキャラクターが、パッケージも入浴剤の形状もアイスキャンディ「ガリガリ君」風にデザインされ、入浴剤になって株式会社バンダイから「ガリガリ君入浴剤Cool！」として6月から発売される（ソーダ・オレンジ・グレープ・コーラの4種類、各税込210円）。

このガリガリ君入浴剤の話題は、3月中には（株）バンダイの関連商品「ガリガリ君電動氷かき」、「ガリガリ君手動氷かき器」の発売開始と同時に発表されていたのだが、その発売を首を長くして待っている方も多いのではないだろうか。

それにしても、「ガリガリ君」をパッケージもそっくりに入浴剤にしてしまうとは……。（株）バンダイの開発担当の植田さんにお話を聞いてみた。

「私の所属している部門は『ライフ事業部』という生活雑貨関連を商品化する部門で、入浴剤もそのカテゴリーの一つです。私自身が『ガリガリ君』が大好きで『ガリガリ君』を食べていた時にふと思いついたのです。風呂上がりのアイスはおいしい……お風呂に入れる入浴剤も大好きなアイスなら……と」

“好きこそものの上手なれ”とはよく言ったもの。やはり、人間何か一つ好きなことがあると成功に結びつくようです。
さらに、開発中の苦労などについて聞いてみると、「開発中は『ガリガリ君』のアイスを常に会社の冷凍庫に置いていました。『ガリガリ君』アイスが食べたくなったらすぐに食べられるというのは嬉しかったです。業務時間中にアイスを食べても仕事（商品研究）ということで許されますからね」と植田さん。
苦労というよりは嬉しさ＆楽しさが全開だったご様子。やはり楽しい商品を作るには楽しい環境というのも必要なんですね。

また、「ガリガリ君入浴剤Cool！」はアイスキャンディと同様“当り”がついている！　というのもうれしいじゃありませんか。
溶けた後に残ったバーには、ガリガリ君からの一言メッセージがあり、「当り」の文字が出れば、「ガリガリ君手動氷かき」のスペシャルバージョン、何と黄金に輝くゴールドの「ガリガリ君手動氷かき」がプレゼントされるのだ。

それにしても、氷かきは本家のアイス「ガリガリ君」とある意味“ライバル”のような気もするが。
「赤城乳業さんには『ガリガリ君』を通して、アイスの食シーンを増やす活動につなげていこうという理念がありまして、今回ご協力いただくことができ、商品化となったわけです」と植田さん。なるほど、そういうことだったんですね。

「『ガリガリ君入浴剤Cool！』のターゲットは小学生ですが、入浴剤は親子で使っていただくものと考えているので、成分は特に一般の入浴剤と変わりません。老若男女を問わず『ガリガリ君』が好きな方に使っていただければ嬉しいなと思います」

そこで私も発売前に「どんな感じなのか知りたいので……」と「ガリガリ君入浴剤Cool！」のサンプルを送っていただくことをお願いし、試してみることに。

送られてきたのはソーダ、オレンジ、グレープ、コーラの全4種類。バンダイさん太っ腹。1つだけかと思ったら全種類送ってくださった。
ややっ、実際に手にとってみると本当にアイスキャンディの「ガリガリ君」にそっくりだ。4つの「ガリガリ君Cool！」を目の前に、最初に入るのはどの味（？）の入浴剤にしようかちょっと迷う。
「買うのは一つだけよ」と言われて迷う子どもの気分。当初はガリガリ君の定番であるソーダでいこうかと思っていたのだが、ここはやはり通常の入浴剤ではまずないであろうコーラをチョイス。

パッケージからもほのかに甘い入浴剤の香りが漂っているが、開けてみるとぷ〜んとコーラの香りが。ポンとお風呂に入れるとシュワシュワと溶けてバーが出てくる。「当たるかなぁ」と期待していると「好きな子とデート100点」とガリガリ君からのメッセージが。この年で「好きな子」もないもんだが、なぜか「へへっ」と顔がほころぶ。

入浴剤を入れたお湯はうっすら色がつく程度で香りもほんのり。
「Cool！」というだけあってお風呂上がりはすっきりさわやか。そして、風呂上がりには本家アイスの「ガリガリ君」！　今年の夏、お風呂の楽しみがまた一つ増えたようです。
（こや）

・（株）バンダイHP
・赤城乳業（株）HP