
実はこれ、伊達政宗なのだそうだ。
同じ時代に鉛筆を使った人には徳川家康もいるが、家康の使っていたものは外国伝来のものとされている。
そんな伊達政宗のお膝元仙台で、仙台の新たな土産品として「学都仙台発 秀才文具パック」(1,780円/税込)が、仙台市内の文具販売会社4社でつくる仙台オフィスサプライ協同組合から発売された。
「少しでも秀才に近づくための勉強方法の応援グッズ」というのがこの文具パックのコンセプト。
東北大大学院工学研究科の堀切川一男教授が提唱する「書いて書いて覚える」勉強法に基づいて、ざら紙(わら半紙)のリポート用紙や、色の濃いBの鉛筆、短くなった鉛筆を無駄なく使うための補助軸、鉛筆削り、消しゴムなど9品をまとめたもの。
“天才”ではなく“秀才”というところがちょっと現実的ではある。
ざら紙のリポート用紙や、色の濃いBの鉛筆のどこが秀才に結びつくのか、とお思いの方もいるのではないかと思うが、これがなかなか理にかなったもののようなのである。
堀切川先生が研究仲間や優秀な学生たちの学習方法を聞いてみると、みな似たような文具を使い、似たような勉強方法を実践していたというのである。堀切川先生はその彼らの勉強法を「秀才への道三か条」としてまとめ、それに必要な文具を揃えたのがこの「学都仙台発秀才文具パック」なのだ。
まずその「秀才への三か条」とは
一、更紙に書いて書いて書いて覚える
一、問題を解いて解いて解いて鍛える
一、鉛筆が減って減って減って身につく
堀切川先生いわく、手を使い、身体を使って覚えたことは身につくというのである。そして、同じ書くでもこの更紙とBの鉛筆がポイントなのだ。
ざら紙はコピー用紙に使われる真白な上質紙よりも紙面が荒く、鉛筆の芯との相性がよく書きやすい。また手に伝わる紙と鉛筆によって起きる敵度な摩擦もまた、勉強をはかどらせることにつながるのだとか。
実は堀切川一男先生の専門はトライボロジー(摩擦・摩耗・潤滑に関する総合科学技術)。
「正直なところ、地味な商品とは思います(笑)。でも、逆にそれが今の時代には必要なのかも、と思います。仙台は明治の時代から優秀な学者を輩出していて学都と呼ばれていました。そんな学都仙台らしいお土産になったらなと思います」と仙台オフィスサプライ協同組合事務局の赤井澤さん。
ざら紙のリポート用紙は100枚。これを10日くらいで使い切るくらいに書いて書いて書きまくる、解いて解いて解きまくって勉強をすれば「エクセレント!」とのこと。レポート用紙と鉛筆には途中途中で先生からの激励のメッセージも書かれている。
秀才への道……それは日々たゆまぬ努力ということでしょうか。
(こや)
・中田物産(株)HP*秀才文具パック事務局