芸能人の定番「正月ハワイ」は何が魅力なの?
「正月はハワイ」。なぜか定説のようになっています。
正月休みはどこかに行きましたか。
「芸能人の正月」といえば、やっぱりハワイ。
正月特番もハワイでやったりしがちである。
うちの父親など、一度も行ったことがないのに、しばしば「永住するならハワイだな」と妙な確信を持って言う。
正月のハワイって、何がそんなにイイのですか。大手旅行代理店に聞いた。

「日本人が正月にハワイへどれくらい行くかは、当社ではデータをとっておりません。でも、人気があるのは、冬の寒い時期にあたたかいイメージだからでは?」と、ざっくりなご回答。
でも、正月にあたたかい場所なら、グアムやサイパンでも良いのでは……。なんで「ハワイ」なのでしょう?
「年末年始に関しては、ハワイだけが突出しているわけではなく、グアムやサイパンも人気ですよ」とPR担当者。
ただし、お正月時期にリピートする人が多いのは、断然、ハワイなのだそうだ。それは、なぜですか?
「いちばんの違いは、ハワイは飛行機の便数が多いことですね」
飛行機の便数が多いのは、利用者が多いからでは? そもそもなぜなんでしょう?
「ハワイは嫌いになる理由がないんですよ」
それはなぜ?
「日本語もそこそこ通じるし、ショッピングもできるし、食べ物もいろいろある。グアムやサイパンよりも広く、街も大きいですし」

ハワイでできてサイパン、グアムでできないことは?
「それはあまりないですし、ハワイで特にお正月に日本人向けのイベントをやるとかでもないと思います。でも、なんといってもお店の数とか、絶対数が多いんです。
トロリーバスなどもあって、公共機関で動ける幅も広い。利便性が良いので、子どもからお年寄りまで楽しめる、規模の大きさ・幅の広さの違いでしょうか」

金額的には、この会社のパンフレットによると、ハワイのスタンダードホテルプランの場合、いちばんのピーク時は12月29日出発6日間の27万9000円。
底値の時期は、1月末ウイークデイで、同じ商品が7万6800円。つまり、年末年始は底値の時期の4倍くらいの値段になるという。

ちなみに、グアムのピーク時の4日間スタンダードホテルプランの料金は、17万8000円。同じ商品の底値は3万3800円で、底値に対するピーク時の4〜5倍というのは、変わらないようだ。

「ただし、日数も短いし、費用もグアム、サイパンのほうが全体に安いですからね。特に、小さいお子さんがいる家族連れの場合は、フライト時間が短いことから、初心者の方には費用の安さから、むしろサイパンやグアムをお勧めすることが多いです」

金額的には高くとも、1度行ったらまた行きたくなってしまう正月のハワイ。そこは、老若男女の好きなものの「最大公約数」なのかもしれません。
(田幸和歌子)