夜中に無性に食べたくなるモノの「傾向と対策」
夜になると、無性に食べたくなるモノの、圧倒的1位はやっぱりコレでした。
「夜中に無性に食べたくなるモノ」って、ありませんか。

友人・知人との会話で、また、健康・ダイエット取材などでたびたび耳にするのは、ラーメンやポテトチップス、柿ピー、キムチなど、「味の濃いモノ」「辛いモノ」など。

なぜよりによって夜に、こうしたモノばかり食べたくなるのか。

「カレーの後〜」記事でご登場いただいた、理学博士・健康医科学博士・栄養士で、『あなたの年収を3倍にする料理のパワー』(総合法令出版)の著者・臼井由妃さんに聞いてみた。

「そもそも『本当は食べちゃいけないのになぜ夜中に欲しくなるのか』という点と、『なぜ味の濃いものが欲しくなるのか』という2点の問題があると思います。以前、ダイエット向け機能商品の開発をした際に行った調査によると、太ってしまう人には、この前者の問題『昼間は食欲を抑えられるのに、なぜか夜になると爆発してしまう』という人が多く、それはアルコールを飲む人に顕著に見られる傾向だったんですよ」
実は、これにはアルコールを分解する際の血糖値が大きく影響しているのだとか。
「肝臓がアルコールを分解するときに、グルコースを必要とし、血糖を消費してしまいます。すると、血糖値が下がってしまい、食欲がわくというメカニズムなんですよ」

また、昼間は人目があるから食欲を抑えられるものの、夜に1人になると、抑えていたものが爆発するという習慣的な面もあるのだとか。


実際、この調査時にも圧倒的に多かったのは、ラーメンという回答だそうだが、なぜラーメン?
「血糖値を上げるためだけなら、ケーキでも良いわけですよね? でも、1つとして考えられるのは、夜中にあいているのがラーメン屋や牛丼屋くらいだということ。また、アルコールを飲む人の場合、舌の感覚がマヒして、上品な薄い味付けでは食べた気がしないことがあると思います」

夜中、特に飲んだ後などにアイスを無性に食べたくなる人も多いが、これも脂肪分たっぷりの味の濃いものを欲する傾向があるそうだ。
でも、実際に食べてたら大変なことに……。どうすれば?
「オススメは、大きめの飴玉やキャラメルなど、甘みの強いものを1個、時間をかけてゆっくり食べること。ブドウ糖で即座に血糖値が上がります。さらに、低カロリーでオススメなのは、酢コンブ。
咀嚼することで食欲が満たされますよ」

それでも寝られないという人には……。
「あたためた牛乳が良いですよ。カルシウムでイライラがおさまるし、熱いとゆっくり飲むから、食欲も満たされて眠気を誘います。冷たいものはのど越しが良いからグイグイ飲んでしまうので、ぜひホットで」

ちなみに、私が夜中に無性に欲しくなるのは、坦坦麺。ゴマ風味と辛みが狂おしく欲しくなるのだが、それをある医師に話すと、こんなコメントが。
「血行が悪いんじゃないですか? 冷え性の人に多いんですよ。
ゴマは血液循環を改善し、新陳代謝を促進しますし、辛みで汗をかきますし」

夜中に無性に食べたくなるものには、カラダのなんらかのサインがあらわれているかもしれません。
(田幸和歌子)

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