<アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ 初日◇13日◇相模原ゴルフクラブ 東コース(神奈川県)◇7298ヤード・パー72>
レギュラーツアー初優勝がかかる佐藤大平が、2週連続の好発進。原動力になっているのは、松山英樹からかけられた「おまえも早くアメリカに来いよ」という言葉だ。

「今年はずっと調子がよくて、先週もよかったので自信を持ってゴルフができている」と、5バーディ・2ボギーの「69」をマーク。首位と1打差につけ、レギュラー初制覇に向けて2週連続の好スタートを切った。
狙っているのは、「Sansan KBCオーガスタ」終了時点の賞金ランク15位以内に入って、欧州ツアーのQT出場。欧州ツアーを足がかりに米ツアー参戦というルートを描いている。現在賞金ランクは23位。前週の「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ」で首位発進を決めたが、2日目から停滞して50位タイで終わってしまった。
「先週はそれで失敗したので、まずは2日目。決勝2日間もいい位置で回りたい」と、好発進も冷静に受け止める。
ナショナルチームとしてアマチュア時代から海外を転戦。海外志向は強く、2018年に男子下部(AbemaTVツアー)で賞金王に立ったが、翌年はレギュラーツアーに参戦しながらPGAツアーチャイナを掛け持ちで転戦してきた。東北福祉大の先輩である松山を慕っていて、帰国すれば一緒に母校を訪れる。マスターズ制覇後に連絡をとり、「おまえも早くアメリカへ来いよと言われたので、ついて行けるように頑張りたい」と背中を押された。

もともと予選落ちが少なく、今季も前週までの10試合中8試合で予選通過。順調に賞金を稼いでいるが、まだ足りない。今週は優勝すれば7月の「全英オープン」出場という大きなチャンスもついてくる。早々に引き寄せたリベンジの機会を、今度こそつかんでみせる。