<~全英への道~ミズノオープン 3日目◇28日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇7461ヤード・パー72>
「全英への道は近い位置にあると思う」。そう話すのは、4バーディ・3ボギーの「71」で回ってスコアを伸ばし、首位と6打差・7位タイで最終日を迎える久常涼だ。
上位4選手に与えられる「全英オープン」出場権獲得に向けて、初日は55位タイだったが、手が届くところまで近づいた。
この2人も全英出場が近い位置に
昨年は下部のABEMAツアーで年間3勝を挙げ、規定により9月からのレギュラーツアー出場権をつかんだ。そして出場した7試合すべてで予選通過し、そのまま初シードを獲得。今季はシード選手としてプロ3年目を戦っている。
久常は、かねてから海外志向の持ち主。高額賞金で注目を集めた2月のアジアンツアー「PIFサウジインターナショナル」で今季をスタートさせた。
そしてタイに移動し、アジアンツアー2連戦。その後日本ツアー国内初戦を迎えると、4月にはスペインに渡り、欧州ツアー「ISPS HANDA選手権inスペイン」に参戦した。国境をまたぐ転戦に「しんどい」と思わず本音をもらすが、海外への意気込みは増すばかりだ。
風の攻略がカギとなる今大会。だが久常は“ある経験”が生きていると話す。「サウジインターナショナルがもっとタフなコンディションだった。
重い海風で、あの時も風は強かった。グリーンも硬かったし、洋芝で難しかった」。トータル14オーバー・73位タイと悔しい終わり方となった大会だったが、そこで得た学びが日本ツアーで生かせてたことを、満足そうな様子で話す。
海外でプレーして、実力をつける。そんな久常にとっては、全英オープン出場はもちろんひとつの目標であり、その出場権を手に入れる絶好のチャンスを迎えている。「トップとは離れてしまったけど、上位4人は」と見据え、果敢に攻めていく。
(文・笠井あかり)

■~全英への道~ミズノオープン 3日目の成績
■~全英への道~ミズノオープン 最終日の組み合わせ&スタート時間
■古江彩佳 マッチプレー戦でベスト8進出!
■石川遼から見た、49歳片山晋呉の「70」 トップ選手であり続けるために必要な2つの能力
■9年ぶり海外メジャー切符目前 片山晋呉の“本心”はどこにある?