中東情勢の緊迫や原油価格の高騰など、連日のニュースを見てこのまま投資を続けて大丈夫か、と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。経済ジャーナリストでAll Aboutマネーガイドの酒井富士子さんに、有事の際の「投資の心得」を教えてもらいました。


■相場が不安定なときは、一度投資を止めたほうがいい?
結論から言うと、投資信託で積立投資をしているなら、何もせず、普段どおりに続けることが一番大切です。

新NISAで「オルカン(全世界株式)」や「S&P500」などを買っている方は、数年ではなく10年、20年という長期のスパンで資産形成を考えているはず。

相場が下がったときは、同じ金額でより多くの口数を安く買える、いわばバーゲンセール状態です。ここで止めてしまうと、将来相場が回復したときの恩恵を逃してしまいます。

有事のときこそ、一喜一憂せずに淡々と積み立てる、ある種の鈍感力を味方につけましょう。

一方で、個別株式投資をしている場合、ニュースを見るたび不安にかられたり、心配で夜も眠れないほどストレスを感じたりしているなら、それは自分のリスク許容度を超えて投資をしている証拠。

思い切って「半分売却する」、あるいは「含み損が出ている銘柄を整理して現金比率を高める」ことで、心の平穏を取り戻せるレベルまで調整するのが得策です。

文:酒井 富士子(経済ジャーナリスト)
「日経ウーマン」「日経マネー」副編集長歴任後、リクルートに転職し、定年あるじゃん、あるじゃん投資BOOK等の立ち上げ・編集に関わる。2006年にお金専門の制作プロダクション「回遊舎」を創業。「ポイ活」の専門家としても情報発信を行う。
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