今回、作品を手掛ける小坂知監督、プロデューサーの寺島氏より、本作の制作に関するお話を伺いました。
■「安室透」の日常は“存在する”
――本作は、マンガが原作となっていますが、マンガでは描かれていない、確認できない所作が丁寧に描かれており感動しました。また、本編でも描かれないであろう日常のふとしたシーンもあり、ファンは新たな「安室透」を見ている感覚もあると思います。制作陣はどのようにイメージを広げているのでしょうか?
小坂監督マンガでは描かれていないように見えても、安室の物事を行う順序や動きの導線は確実に存在します。例えばお茶を飲むにはお湯を沸かすし、お湯を沸かすにはキッチンに行くし。アニメとはいえ、安室透は生きてこの物語にいると考えると、自然に動きも作られるし描いていけます。
寺島“日常”がテーマとなっている本作ですので、端折ってしまいがちな所作・ふるまいなどが細やかに描写いただけたなと思ってます。そのあたりが視聴者の皆様へも伝わっていると嬉しいですね。
――穏やかな表情も多いですし、ファンの方からは「安室さんかわいい」というコメントも見受けられます。