トヨタ自動車は、スマートフォンと連携するオーディオ機器「ディスプレイオーディオ(DA)」のオプションサービス「Apple CarPlay/Android Auto」を標準装備に変更し、6月発売の新型車から採用する。すでに販売済みのDA装着車も、T-Connect通信によるバージョンアップを通じて、6月中旬以降、順次機能を付与する。


 新型カローラの発売を機に、DAと車載通信機「Data Communication Module(DCM)」の標準装備を進めており、いつでもつながるコネクティッドカーの普及を目指している。
 当初はSmartDeviceLink(SDL)のみ標準仕様だったが、オプション扱いのApple CarPlay/Android Autoも標準で対応し、DAに手持ちのスマートフォン(スマホ)をUSBケーブルで接続すると、LINEカーナビに加え、DA上でマップ・電話、メッセージ、音楽といったさまざまなアプリが利用できるようになる。DAなら、運転中もハンズフリー通話や音声による機能操作が可能なので、安全性も高まる。
 利用にあたり、トヨタのコネクティッドサービス「T-Connect」の契約が必要だが、カローラ、ヤリスなどDAとDCMを標準装備する対象車は、初年度登録から5年間は基本サービス(T-Connectスタンダード/T-Connectエントリー)は無料。6年目以降は有料で、料金は税抜き年額3300円または月額300円。
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