創建から750年を迎える茂原市の日蓮宗藻原寺は9日、鎌倉時代の故事にちなむ「お題目初唱会(しょしょうえ)」を開いた。25回目となる今年も、僧侶や檀家(だんか)ら約60人がうちわ太鼓をたたいて街を練り歩き、「南無妙法蓮華経」とお題目を響かせた。

 同寺によると、1253年、笠森観音(長南町)に泊まった日蓮聖人を、夢のお告げを受けた茂原の領主の斎藤兼綱と近郷の墨田五郎が迎えに行き、日蓮聖人と共にお題目を唱えて最初の帰依者になったとされている。
 初唱会はお題目を広く伝えようと2002年に始まった。今年の唱題行脚は、日蓮聖人の愛馬を葬ったと伝わる浜町観音堂から出発。一行は、同寺を目指して榎町や昌平町といった古くからの商店街を歩き、通りの人たちも外に出て見入っていた。
 増田日優貫首(74)は「戦争が絶えない中、世界平和を願った」と力を込めた。
(井田心平)
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