映画『陰陽師0』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が9日に都内で行われ、山崎賢人(※崎はたつさき)、染谷将太板垣李光人、佐藤嗣麻子監督、原作者の夢枕獏氏が登場した。

同作は、夢枕獏氏の小説『陰陽師』主役の安倍晴明が陰陽師になる前の知られざる学生時代を描いた完全オリジナルストーリー。
原作・夢枕獏の全面協力のもと、『K-20 怪人二十面相・伝』『アンフェア』シリーズの佐藤嗣麻子が監督を務め、呪術監修に「呪術廻戦」に登場する数々のキャラクターや呪術を、実在した呪術の歴史から独自考察した「呪術の日本史」監修の加門七海を迎えている。
○■映画『陰陽師0』大ヒット御礼舞台挨拶に山崎賢人ら登場

「本当に今回呪術を取得して……」とジョークを飛ばす山崎は、今作で晴明としてさまざまな“手印”にも挑戦し「固いんですよね。ほぐしたりしながら、呪文を覚えながらやるのが本当に難しかったですね」と苦労を振り返る。

その後監督の希望により、会場全員が印を構えながら「開運召喚!」と叫ぶと、サプライズで原作の夢枕氏が登場。キャスト陣に直筆の色紙を渡し、拍手に包まれた。夢枕氏は「山崎さんは今までと違って若い安倍晴明ということで、どういう晴明になるかなという楽しみがあったんですけど山崎さんの晴明を観た時に『いいな』と思って、『これいけますよ』と現場で言いました」と絶賛。


さらに夢枕氏は「博雅の染谷さんは、同じプロレスファンとしてハードルが低くなっていたんですけど、いろんな演技をする時の顔の表情が良くて、ラストに近い、晴明が『俺を信じろ』というシーン。2度も言ってるんですよ。これは監督が意図したのかわかりませんが、『I LOVE YOU』だと。博雅に晴明が告白しているところで、染谷さんが救われてく。僕はあそこでほろっとしてしまいました」と熱弁。山崎は「はい、そうです。
『I LOVE YOU』の気持ちでやってました」と押されつつ認める。

山崎は改めて「原作の博雅と晴明の、独特なバディのやり取りというか、正反対のようだけど実は一緒な感じというか。『そういうものなのだ』と言ったら、『そういうものなのか』とついていく感じとか、そういうやり取りがすごく愛しいなと思っていたんですけど、そういう関係性を含めて、今回実写する上で染谷くんや監督と一緒に話し合いながら作ってやっていけたのは楽しかったなあと思います」と振り返っていた。