「毎年、健康診断を受けているから大丈夫」

そう思っている人ほど危ないかもしれません。

実は腎臓は、機能の大半を失うまで異常が出ない臓器。
“異常なし”のまま進行し、気づいたときには透析寸前――そんなケースが後を絶ちません。

20万人を診てきた専門医は、こう断言します。「今の健康常識だけでは、腎臓病は防げない」

では、何が決定的に足りないのか。

20万人を診た糖尿病・慢性腎臓病の世界的名医でAGE牧田クリニック牧田善二院長がたどり着いた糖尿病・高血圧の命を救う方法を徹底解説した書籍『腎臓 人工透析にさせない最強の医療・食べ方』(三笠書房)から一部を抜粋してご紹介。

普通の健康診断じゃ早期発見なんて夢


人生100年時代を健康で生き抜くために大事なのは、腎臓を悪くしないこと。しかし、年齢を重ねるだけでも機能が落ちていくのが腎臓です。そこで、「機能が落ちているかもしれない」を前提に定期的に検査を受け、早期の段階ですぐに手を打つことが必要になります。早期にきちんとした腎臓専門医にかかれば、透析に陥らずにすみます。

では、「腎臓病を早期に発見するための正しい検査」とは、どういうものでしょうか。これまで何度も述べてきたように、「尿アルブミン検査」が不可欠です。

「正常値」でも安心できない…腎臓だけは別物だった


ここでちょっと、がんの検査について考えてみましょう。

一般的ながん検診を毎年受けていて、「肺のX線(レントゲン)写真に、前年にはなかった影が映った」とか、「初めて便の潜血検査でプラスが出た」とかというようなケースで、本当にがんの早期発見ができたといえるでしょうか。

もちろん、すぐに治療を開始して助かる人もいるでしょう。しかし、このときはすでにかなり進行していることも多いのです。


肺ならX線写真ではなくCTによる撮影を、腸なら検便による便潜血ではなく内視鏡検査を受けることが早期発見には必要です。ですが、その肝心な検査をせずに「足りない状態」で終わっているのが一般的ながん検診です。

とはいえ、市町村や企業が行なっているがん検診では、どうしても予算に限りがあり、仕方がないことなのかもしれません。

だから、「これでは不安だ」と感じ、自分で人間ドックなどを追加で受けている人もいることでしょう。

しかしそういう健康意識が高い人でも、腎臓については、その意識が抜け落ちています。

腹部超音波検査で腎臓がんが見つからず、血液検査で血清クレアチニンが正常値なら、それで安心しているのです。

ところが、血清クレアチニンは、肺のX線写真撮影や便の潜血検査よりも、はるかにあてになりません。腎臓の機能がひどく落ちて、透析寸前になるまで異常値を示さないのがこの検査項目です。

腎臓に関しては、どうか、あなたの「検査常識」を一新してください。

結局、これだけ見ればいい…腎臓を守る「最重要検査」


私たち医療関係者が、患者さんの腎機能を最も正確に把握しようと思ったら、「クレアチニンクリアランス」という検査を行うことになります。とはいえ、この検査は24時間にわたって蓄尿し、そこから複雑な計算式で値を出さねばならず、腎臓専門医でなければとうていできません。

一般的な医療機関でできるものとして、あなたやあなたの家族を含め、20歳を過ぎたすべての人が、「尿アルブミン」「血清クレアチニン」「eGFR」を調べることが、まずは大事になります。血清クレアチニンはあてにならないと述べましたが、腎臓がかなり悪くなっていれば数値に変化が出ますし、eGFRを導き出すためにも必要です。


そして、最も重要なのは尿アルブミンです。

アルブミンはタンパク質の一種で、血液中に最も多く含まれています。このアルブミンに特化して見ることで、より早期に精密に腎臓の機能を知ることができるのです。

日本腎臓学会では、尿アルブミンの正常値を30未満としていますが、私のクリニックでは、もう少し厳しく見ています。

この数値は低ければ低いほど安心なので、10未満なら2~3年に1度の検査でいいですが、10以上だったら毎年受けるようにしましょう。

透析になるかどうかは、「知っているかどうか」で決まります。

そして、その差は――たった1つの検査を受けるかどうかです。

『腎臓 人工透析にさせない最強の医療・食べ方』(牧田善二/三笠書房)


もはや5人に1人の国民病。なのに通常の健康診断じゃ早期発見は難しい!

腎臓病は、ある数値があるレベルを超えると食事や運動などだけを変えても治らないのが真実。確実に透析になります。

自力には限界があるのです。

しかし、その事実を誰も教えてくれません。
なぜなら、医師でさえ、その治療法を知る者が少ないから。

大ベストセラー『医者が教える食事術』の著者が贈る「そろそろ透析」といわれても、腎機能を維持し生還する治療法。

この知識を武器に、早めに、自ら動けば、透析から一生逃れることができます。
あきらめないで行動を。糖尿病、高血圧の人の必読書。

治せる医療の選び方/腎にいい薬/早期発見法/食べ方/血清クレアチニン値 4.0超、尿アルブミン5000超でも透析回避!

過去の暴飲暴食のツケは消せませんが、ツケの支払いを先延ばしすることはできます!
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