アサヒグループ食品は5月18日、フリーズドライ食品ブランド「アマノフーズ」が提案する夏の新メニューの発表会を開催した。今年の夏に向けた新提案として打ち出したのが、フリーズドライのみそ汁を氷で冷やしてご飯にかける「氷おみそ汁丼」だ。


夏はみそ汁の購入が減る傾向に。背景にある食の課題

マーケティング二部の安達聡志氏は、夏場に即席みそ汁の消費が落ちる現状を解説。同社の調査によると、5~8月の購入率はほかの月より約2ポイント低く、購入者数は約85%まで減少する。理由として最も多かったのは、「暑い季節に熱いものを食べたくない」という回答で約60%、「夏にみそ汁を食べる習慣がない」という回答が約36%だった。

一方で夏バテに関する調査によると、だるさや疲労感といった症状を感じる人が最も多く、食欲不振は半数以上にのぼることが判明。栄養バランスの偏りへの不安や、暑さで料理する気力が湧かないといった夏の食事の悩みを紹介した。

安達氏はこうした課題と並行して、冷やし中華や冷やしラーメンのように本来温かく食べる料理を夏限定で冷やして提供する動きが外食業界で広がっていることに着目。夏の食課題を解決しながら食べる楽しさも提供できる「氷おみそ汁丼」を提案した。

みそ汁は冷やすと塩味・甘み・コクが増す!

氷おみそ汁丼は、フリーズドライ「いつものおみそ汁 なす」のみそ汁をお湯と氷で溶かし、ごはんの上にかけるというもの。レシピは、お湯を50ml、氷を90g(氷13個程度)、ごはん120gを用意する。「いつものおみそ汁 なす」にお湯を注いでかき混ぜ、次に、氷を入れて軽くかき混ぜる。冷やしたおみそ汁をごはんの上に盛ったら完成だ。
調理時間はたった1分。

お湯を注いで10秒でできるフリーズドライの特性を活かし、氷を使うことで、温度を下げながら、同時に調理が完結する。

アマノフーズはレシピの提案に伴い、冷やすことで味はどう変わるのかをAI搭載の味覚センサーを用いて分析。通常温度のみそ汁と冷蔵庫で8度まで冷やしたものを比較した結果、塩味・甘み・コクの数値がいずれも増加することが分かった。味覚分析を行うOISSY株式会社は、冷たいみそ汁とごはんの組み合わせについて、みそ汁のコクがごはんの甘みを引き立てる設計になっていると評価している。
夏のみそ汁は、腸活にも

発表会では管理栄養士の渥美まゆ美氏も登壇し、夏場にみそ汁を食べるメリットを解説した。大豆由来のタンパク質やビタミンを含む発酵食品であるみそは、腸内環境を整える助けとなるだけでなく、汁物として水分と塩分の補給源にもなる。「氷おみそ汁丼のように、ごはんの炭水化物と組み合わせれば、暑い日でも手軽にバランスよく食べられる一食になります」と渥美氏。

安達氏は発表の最後に「暑い夏こそ、食事で元気を出してほしい。フリーズドライが持つ時短性や保存性とアマノフーズならではの具材の美味しさを掛け合わせ、夏の食課題の解決に貢献したい」と語った。

橋本 岬 2014年に法政大学大学院を中退後、女性ファッション誌の編集者を経てフリーランスに。得意ジャンルは、IT、スタートアップ、エンタメ、女性の働き方。
2022年4月から2023年2月までカナダに語学留学。 この著者の記事一覧はこちら
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