松本潤が主演する大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合/毎週日曜20時ほか)より、家康(松本)をめぐる追加キャストとして、長尾謙杜(なにわ男子)、白洲迅、岡崎体育、毎熊克哉、伊東蒼の出演が発表された。長尾、白洲、岡崎、毎熊は大河ドラマ初出演。



【写真】なにわ男子・長尾謙杜、毎熊克哉、白洲迅、岡崎体育、大河ドラマ初出演 『どうする家康』追加キャスト

 大河ドラマ第62作の本作は、ひとりの弱き少年が乱世を終わらせた奇跡と希望の物語。脚本家の古沢良太が新たな視点で徳川家康の生涯を描く。

 長尾謙杜が演じるのは、本当の信玄を知る家康の異父弟・久松源三郎勝俊。家康の母・於大(松嶋菜々子)と久松長家(リリー・フランキー)の間に生まれた家康の異父弟で、若き頃より人質として武田家へ預けられ、信玄(阿部寛)のもとで暮らす。徳川と武田の関係がこじれる中、その身を案じた家康は、服部半蔵(山田孝之)を通じて源三郎に甲斐脱出を命じる。

 長尾は「大河ドラマに出演することが僕の中で一つの夢、自分が描く道という思いで頑張っていたので、それを実現できて本当に嬉しいです。
今回の作品で演じる役を考えると、僕の名前の由来が上杉謙信から来ているので少し複雑な気持ちもありますが、いつか武田信玄を倒せるように頑張ります!」とコメント。また、「潤くんに出演することが決まった時に一番に連絡させて頂きました! 『またよろしゅう』と返信を頂いて、そのお言葉に答えられるように頑張りたいと思います!!」と再共演となる事務所の先輩・松本とのやりとりを明かした。

 白洲迅が演じるのは、家康の娘・亀姫が嫁ぐ奥平家の当主・奥平信昌。武田との最前線の地である奥三河の山深き長篠城の城主で、激戦が続く中、武田に寝返らないように、信長は徳川家の幼き姫・亀姫(當真あみ)を信昌に嫁がせるように命じる。亀姫は山奥の地に嫁入りすることに不安を抱くが、信昌は心優しき若き当主。

 白洲は「初の大河出演のお話をいただき、とても嬉しく、光栄に思いました。
また、戦国時代を描く作品に出演するのも初めてなので、戦国の世に生きた人間の力強さを、丁寧に、熱く表現したいと思います」と意気込んでいる。

 岡崎体育が演じるのは、戦国時代の名もなきヒーロー、鳥居強右衛門(すねえもん)。“ろくでなし強右衛門”と呼ばれ、普段はやる気も勇気もない奥平家の地侍。武田軍に攻め込まれ、絶体絶命の長篠城を救うため、武田包囲網を突破して、岡崎城の家康のもとに助け求めるミッションを帯びる。走ると自然に歌を口ずさむ癖がある。

 岡崎は「大河ドラマは子供の頃から祖父と一緒に観ていたので、そんなシリーズに出演できて嬉しいです」と喜びの声を。


 毎熊克哉が演じるのは、徳川家嫡男・信康(細田佳央太)を補佐する岡崎城奉行・大岡弥四郎。瀬名(有村架純)や譜代の家臣たちも信頼を寄せる切れ者で、家康は信康に岡崎城城主を任せる時に、その守り役を申し付ける。穏やかで人当たりの良い顔とは異なる、秘めた野心を持っている。

 毎熊は「弥四郎の行動は見る角度によって正義にも悪にもなり得ます。この作品の重要な軸になる部分を担わせて頂くので、しっかりと演じていきたいです」と話している。

 伊東蒼が演じるのは、お市と家康を繋ぐ浅井家の侍女・阿月。
貧しい下級武士の娘で、つらい生活を送っていたところを、北近江・浅井家に嫁いだお市に助けられ、侍女として献身的に仕える。越前・朝倉義景と戦うため、織田・徳川軍が金ヶ崎に向かう中、浅井家の混乱を察した阿月は、お市(北川景子)にあることを申し出る。

 大河ドラマ2作目となる伊東は「松本さんは衣装合わせや現場でお会いしたときは、必ず声をかけてくださって、途中から撮影に参加したのですが、安心してお芝居をすることができました」と主演・松本とのエピソードを明かした。

 大河ドラマ『どうする家康』はNHK総合にて毎週20時放送。BSプレミアム、BS4Kにて18時放送。

 コメント全文は以下の通り。


<追加キャストコメント全文>

■長尾謙杜(なにわ男子)/久松源三郎勝俊役

――演じる人物の印象

 台本を頂いた時に特に感じたことはやはり戦国時代はすごい時代だなということです。敵地に人質として行くという経験を僕はした事がないので、自分に置き換えると事の大きさは違えど、どういった経験が近いのかななど、たくさんの想像が膨らみました。色々な葛藤や夢を抱えながら前に進んでいくという部分などでは共通する部分があると思うので、源三郎に寄り添って演じさせて頂こうと思います。

 歴史が大好きな方やあまり知らないよという方など、たくさんの方々に楽しんでもらえるよう頑張ります。

――大河ドラマ初出演にあたって

 大河ドラマに出演することが僕の中で一つの夢、自分が描く道という思いで頑張っていたので、それを実現できて本当に嬉しいです。今回の作品で演じる役を考えると、僕の名前の由来が上杉謙信から来ているので少し複雑な気持ちもありますが、いつか武田信玄を倒せるように頑張ります!

 先日、初めて所作の指導をして頂いて、日本の文化の素晴らしさや、改めて礼儀などを勉強させて頂いて、大河ドラマは俳優としても人としても成長させて頂ける場だなと感じました。
また、カツラはすごく楽しみです。先日、カツラの採寸をして頂いて、ドキュメンタリーなどの映像で見ていた事を経験できてすごく新鮮で嬉しかったです。カツラにも注目して頂けたら嬉しいです。

――印象的な古沢さんの作品

 「コンフィデンスマンJP」シリーズはどこから騙しが入っているんだろうと考えながら見たり、伏線回収が素晴らしかったりと最後までワクワクの作品でした! 古沢さんの『どうする家康』のインタビューで、家康殿の人生がすごく面白くてピンチの連続で波瀾万丈とおっしゃっていて、青春ドラマやホームドラマの要素も描きたいとおっしゃっていたので、それをどう描くのかがすごく楽しみです!!

――異父兄・徳川家康役の松本潤さんとの共演にあたって

 潤くんに出演することが決まった時に一番に連絡させて頂きました! 『またよろしゅう』と返信を頂いて、そのお言葉に答えられるように頑張りたいと思います!! 潤くんとは去年に一度ドラマで共演させて頂いてその際にたくさんのことを学び、同じグループの最年少として目指している先輩なので今回も多くのことを学び、これからに生かしたいと思います。

 潤くんとは事務所の大先輩という関係ですが、役では異父兄弟。でも家康殿。距離が近くなったのか遠くなったのか難しいです(笑笑)。事務所の後輩としては先輩と距離を縮められたら嬉しいです!!

■白洲迅/奥平信昌役

――演じる人物の印象

 長篠城城主として、まだ若いながらも家臣を思いやり、確固たる信念を持って生きていた人物なんだろうと思います。今回は家臣である鳥居強右衛門とのストーリーにフォーカスした物語でもあるので、長篠の合戦の最中で、こんな出来事があったのだと知っていただけたら嬉しいです。

――大河ドラマ初出演にあたって

 初の大河出演のお話をいただき、とても嬉しく、光栄に思いました。また、戦国時代を描く作品に出演するのも初めてなので、戦国の世に生きた人間の力強さを、丁寧に、熱く表現したいと思います。

――古沢さんの作品について

 古沢良太さんの作品に出演するのは初めてです。戦国時代、そして徳川家康という人間がどういう風に生きたのか、古沢さん独自の切り口で描かれるこの世界観に、僕も入ることができるのがとても楽しみです。

――「どうする家康」の放送をご覧になって

 家康の前に立ちはだかる様々な「どうする?」が、見ていてとても新鮮でありながら、心躍って、楽しませてもらっています。

――鳥居強右衛門役の岡崎体育さんとの共演について

 400年以上経った今でも語り継がれている鳥居強右衛門が起こした出来事。これを岡崎体育さんとともに演じることができるのがとても楽しみです。

■岡崎体育/鳥居強右衛門役

――演じる人物の印象

 ぶっきらぼうで無愛想、汚い見た目だけどどこか憎めない愛されキャラかなと思います。大河ドラマは子供の頃から祖父と一緒に観ていたので、そんなシリーズに出演できて嬉しいです。

――大河ドラマ初出演にあたって

 「ふんどし一丁で磔で死ぬのか!」というのが率直な思いでした。一癖も二癖もある役なので、自分なりの強右衛門をどう表現しようかと悩みました。大河ドラマでは「元禄繚乱」が好きでした。祖父と吉良上野介と浅野内匠頭の名シーンを家の居間で真似して遊んでいました。

――共演が楽しみなキャスト

 共演シーンはないかもしれませんが、以前別のドラマで阿部寛さんの部下役をやっていたので、阿部さんと稽古場などでお会いすると健やかな日常会話を繰り広げさせていただいております。このドラマでは敵対する軍勢なので辛いですが、一矢報えるように頑張ります。

■毎熊克哉/大岡弥四郎役

――演じる人物の印象

 弥四郎の行動は見る角度によって正義にも悪にもなり得ます。この作品の重要な軸になる部分を担わせて頂くので、しっかりと演じていきたいです。

――大河ドラマ初出演にあたって

 この国の歴史を描いた日本を代表するドラマですから、いつかは携わってみたいと思っていました。“登竜門”というイメージがありますね。過去の好きな作品は『風林火山』です。重厚感があって泥臭いのに、斬新でした。

――古沢良太さんの作品について

 古沢さんの作品は初めてです。お会いしたこともないのですが、脚本に書かれているメッセージをしっかり受け取って、お返しできればと思っています。

――「どうする家康」をご覧になって

 まだ放送が始まってから間もないですが、“戦いたくない”が強く根底に流れている気がします。脚本は自分の出演回しか読むことができないので、視聴者としてどのようなドラマになっていくのか楽しみにしています。

■伊東蒼/阿月役

――演じる人物の印象

 阿月は辛い状況の中でも、阿月自身が持つ芯の強さや負けん気が、常に光っているような印象を受けました。お市様への感謝や慕う気持ちもものすごく感じました。大河ドラマと名前を聞いただけでものすごく背筋が伸びましたし、セットや衣装何から何まで私が日々生活する環境とは違うので、撮影の日々が新鮮で刺激的でした。

――大河ドラマ「平清盛」ご出演の思い出

 初めてお着物をきて撮影をしたのが平清盛だったので、お着物を着られたことがすごく嬉しかったです。松山ケンイチさんからグミをいただいたことをすごく覚えています。

――古沢良太さんの作品について

 古沢さん作品への出演は初めてです。「コンフィデンスマンJP」が家族みんなで好きで、ドラマは全部見ましたし、新作が公開されるとすぐに見に行きました。いくら先の展開を考えても裏切られ続けるコンフィデンスマンの世界が面白くて夢中で見ていました。私は完全に「どうする家康」のファンなので、毎週日曜日を心待ちにしています。今放送されているお話からどうなって阿月が登場する回のストーリーに繋がるのかワクワクしています。

――「どうする家康」の放送をご覧になって

 私の撮影が始まった時はまだ放送前でした。撮影中に放送が始まったのですが、1話をみて私はこんなにすごい作品に出ているのか、、と改めて感じて、さらに緊張しました。毎週どうする家康を見るたびに、この作品に関わらせていただけて幸せだったという気持ちが増しています。

――共演者とのエピソード

 北川さんは、本当にいつでもお市様のように仕草が美しくて、見惚れてしまうことが多かったです。一緒に撮影をしていくうちに、阿月がお市様を慕っていたように、私も北川さんにそのような気持ちになって行きました。

 松本さんは衣装合わせや現場でお会いしたときは、必ず声をかけてくださって、途中から撮影に参加したのですが、安心してお芝居をすることができました。現場の皆さんが殿!と呼んでいたので、私も実際には呼ぶことはできませんでしたが、心の中でいつも殿!と呼んでいました。