1975年からテレビ朝日系で放送され続けている「スーパー戦隊」シリーズ。これまでに46作品が放送され、『仮面ライダー』シリーズとともに「ニチアサ」の一角として根強い人気を誇っている。

現在放送中の第46作目『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』も最終回に向けて佳境に入っており、来月からは第47作目『王様戦隊キングオージャー』がスタートすることがすでに発表されている。本作はそんな「スーパー戦隊」シリーズが輩出した、人気イケメン俳優をピックアップしたい。

【写真】「スーパー戦隊」が輩出した人気俳優フォトギャラリー

玉山鉄二 『百獣戦隊ガオレンジャー』(2001~2002年)

 百獣の王・ライオンをはじめとする動物をモチーフに選んだスーパー戦隊『百獣戦隊ガオレンジャー』。第25作目の本作において、俳優の金子昇やのちに歌謡グループ「純烈」リーダーを務める酒井一圭らと共に出演し、ガオシルバー=大神月麿を演じたのが玉山鉄二だ。ガオシルバーの冷静沈着なキャラクターを好演し、そのルックスと演技力が話題に。その後、俳優としての活動を本格化させ、2014年の連続テレビ小説『マッサン』(NHK総合ほか)で当時19年ぶりとなる男性主人公を務めた。


松坂桃李 『侍戦隊シンケンジャー』(2009~2010年)

 第33作目の『侍戦隊シンケンジャー』は侍のテイストを入れたスーパー戦隊で、武器に刀を使っていることが特徴的だった。この作品で主人公のシンケンレッド=志葉丈瑠(しば・たける)役を演じたのが松坂桃李だ。この作品は彼にとって俳優デビューにして、ドラマ初主演だった。『シンケンジャー』放送終了後も、ドラマ、映画の人気作、話題作に続々と出演。2020年12月には、女優・戸田恵梨香との結婚を発表。ビッグカップルの誕生に世間が驚いた。


千葉雄大 『天装戦隊ゴセイジャー』(2010~2011年)

 第34作目『天装戦隊ゴセイジャー』は、スーパー戦隊でも珍しい「天使」をモチーフとした作品。本作でリーダーのゴセイレッド=アラタに抜てきされたのは、本作がデビュー作となった千葉雄大だ。正義感が強く、前向きで明るいゴセイレッド役を好演し、高い評価を得た。千葉は本作終了後も、多数のドラマや映画に出演し、俳優としての地位を確立したほか、“あざとかわいい系男子”としてバラエティ番組でも活躍。昨年9月まで、田中圭と音楽番組『MUSIC BLOOD』(日本テレビ系)でMC業にも挑戦した。

山田裕貴 『海賊戦隊ゴーカイジャー』(2011~2012年)

 千葉が出演した『ゴセイジャー』に続いて放送されたのは、第35作目の『海賊戦隊ゴーカイジャー』。
共同原作として石ノ森章太郎も名を連ね、海賊をあしらった戦隊ヒーローだ。本作でデビューしたのが、俳優の山田裕貴。プロ野球・中日ドラゴンズの元投手・山田和利氏を父に持つ山田は、寡黙かつクールな性格の人物で、束ねた長い髪がトレードマークのゴーカイブルー=ジョー・ギブケン役を演じ、注目を集めた。昨年には、志村けんさんの半生を描いたドラマ『志村けんとドリフの大爆笑物語』(フジテレビ系)で、志村さんを演じたことでも話題に。現在、ロースクールが舞台のドラマ『女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~』(フジテレビ系/毎週月曜21時)で、北川景子らと共演している。

志尊淳 『烈車戦隊トッキュウジャー』(2014~2015年)

 列車をモチーフにした第38作目のスーパー戦隊『烈車戦隊トッキュウジャー』。
スーツに描かれた線路が特徴的な作品だ。本作で、主演のライト=トッキュウ1号に抜てきされたのが、当時まだ舞台を中心に活動していた志尊淳。その後は、トランスジェンダーのヒロインを演じた『女子的生活』(NHK総合ほか)や、連続テレビ小説『半分、青い。』(同系)でのヒロインの友人でゲイの青年・ボクテなど、印象的な役の数々をこなしている。昨年はアニメ映画『バブル』で、初めて声優にも挑戦した。

横浜流星 『烈車戦隊トッキュウジャー』

 志尊と同じ『烈車戦隊トッキュウジャー』トッキュウジャーのヒカリ=トッキュウ4号を演じたのが、横浜流星だ。
中学生の頃には空手の世界大会で優勝した逸材で、本作でもキレキレのアクションを披露する場面も。その後、ドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)で深田恭子の相手役を演じてブレイク。昨年は『アキラとあきら』、『線は、僕を描く』など主演作3本を含む4本の映画に出演するなど、今や押しも押されもしないトップ俳優の仲間入りを果たした。