歌やダンスで万人を魅了するアーティスト。中には、今の姿からは想像がつかないような別の仕事に就きながら、オーディションなどで勝ち上がり、スターダムを駆け上がっていった人も少なくない。

今回は、そんな意外な前職を持つ人気アーティストたちを紹介しよう。

【写真】EXILEボーカルは美容師時代に“女性恐怖症”に 人気アーティストの意外な前職

■EXILE TAKAHIRO/美容師

 人気のダンス&ボーカルグループ・EXILEのボーカルTAKAHIROは、デビュー前に美容師として働いていた時期に味わった苦い経験を、『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』(日本テレビ系/毎週水曜19時54分)に出演した際に語っている。カットモデルをスカウトするため、1日中渋谷や原宿で女性に声をかけていたが、なかなか立ち止まってもらえず。ときには声をかけた相手から「ウザッ」と冷たい言葉を浴びせられることも。TAKAHIROは「それ丸1日やってたら、女性恐怖症になりました」と振り返っている。

堂珍嘉邦(CHEMISTRY)/テレビ局のAD

 オーディション番組『ASAYAN』(テレビ東京系)から男性デュオ・CHEMISTRYとしてデビューし、一躍人気アーティストの仲間入りを果たした堂珍嘉邦。
実はデビュー前には、地元・広島のテレビ局でADとして働いていたことがある。音楽業界とのつながりがほしかったために音楽番組への配属を希望していたというが、バラエティ番組に配置されてしまったという。

■ スガシカオ/広告代理店

 SMAPのヒット曲「夜空ノムコウ」の作詞提供で知られ、また『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK総合)の主題歌「Progress」でおなじみのシンガーソングライター・スガシカオ。メジャーデビューは30歳のときで、それまでは広告代理店のサラリーマンだった。音楽の道が諦めきれなかったスガは脱サラを決意し、上司に説得されるも退職する。デビューまでは経済的に苦しかったというが、見事ミュージシャンになるという夢を叶えた。
かつての上司をライブに招待したときには、退職をとめようとしたことを謝罪されたという。

櫻坂46・2代目キャプテンは元銀行員!

■ 今市隆二(三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)/圧接工

 三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのメインボーカルを務める今市隆二は、三代目のオーディションに合格するまで“圧接工”として働いていた経歴がある。かつて今市が『A-Studio』(TBS系/毎週金曜23時)に出演した際、司会の笑福亭鶴瓶が、彼の働いていた会社に訪問していた。圧接工とは、ビルやマンションなどの建築で、鉄筋と鉄筋をつなげる仕事。なお、そうした仕事柄、手動ガス圧接技量資格者3種、高所作業車運転者などの資格も持っているという。

■ 松田里奈(櫻坂46)/銀行員

 2018年に欅坂46(現・櫻坂46)の2期生としてデビュー、現在は2代目キャプテンを務めている松田里奈。
中学や高校からダイレクトでアイドルになるメンバーが多い中、彼女は元銀行員という異色の経歴の持ち主だ。高校卒業後に地元の銀行で働いていたころ、姉の勧めでオーディションを受けて合格した。特技は元銀行員らしく「札勘」で、テレビ番組でその腕前を披露したこともある。

■ YUKI/バスガイド

 「そばかす」「散歩道」などのヒット曲で知られるロックバンド・JUDY AND MARYの元ボーカルで、現在はソロアーティストとして活躍を続けるYUKI。高校卒業後には、母親がかつてバスガイドをしていたということから自身も地元・函館でバスガイドとして働いていた。この経験をもとにした「バスガール」という曲も生まれている。
なお、就職試験には歌のテストがあり、「テストなのに声が大きすぎて、本気すぎる」と周囲がザワついたそうで、デビュー前からその歌声を仕事に生かしていたようだ。