望海風斗主演の新作オリジナルミュージカル『イザボー』(2024年1~2月上演)より、豪華絢爛な衣裳を纏い、悪徳の王妃イザボーに扮した望海のソロビジュアルが解禁。併せて、追加キャストも発表された。



【写真】甲斐翔真、上原理生ら物語を彩る追加キャスト一覧 ミュージカル『イザボー』

 ワタナベエンターテインメントと劇作家・末満健一がタッグを組み、日本のクリエイターたちの才能を集め、世界レベルの作品を創造・発信していく新規プロジェクト「MOJO プロジェクト -Musicals of Japan Origin project-」。プロジェクト第1弾の本作では、フランス王妃イザボー・ド・バヴィエールの半生が描かれる。

 フランス百年戦争の時代、国を破滅に導いたとされる悪徳の王妃がいた。彼女は野心と欲望と、その獣がごとき衝動のままに動乱の世を生き抜いた。のちにフランス・ヴァロア朝の第5代国王となるシャルル7世は、義母ヨランド・ダラゴンと共に、実の母であるイザボーの生き様を辿っていくこととなる。

 解禁されたソロビジュアルは、邪悪ながらも女性が不遇を強いられた時代に、自分なりの生き方で必死に生き抜こうと理不尽な運命に抗い、幸せになることを最後まで諦めなかったイザボーを、ロックで攻撃的かつエネルギッシュにあらわしたもの。


 望海は出演に際し「私にとって宝塚歌劇団卒業後、初めてのオリジナルミュージカルです。まだ誰も完成を知りません。そんな素敵な冒険を末満健一さんと共に、そして素晴らしいクリエイター、スタッフ、キャストの皆さんと共に出来ることを心から嬉しく思っています」とコメント。

 観客へ向け「『元気になる悲劇』にしたい!と末満さんが仰ってました。最悪の王妃イザボー彼女がどう生きたのか、どんなミュージカルになるのか、楽しみに待っていてください!」とメッセージを寄せている。

 また、追加キャストとして、物語の語り手を担うシャルル7世を甲斐翔真、イザボーと政略結婚し狂気王と呼ばれるシャルル6世を上原理生、フィリップの息子で自身も王位を狙うブルゴーニュ公ジャンに中河内雅貴、シャルル6世の弟でイザボーとただならぬ関係を持つオルレアン公ルイに上川一哉、物語の語り手として登場するヨランド・ダラゴンに那須凜、シャルル6世の叔父でイザボーを国政から遠ざけようとするブルゴーニュ公フィリップ役で石井一孝の出演が決定した。


 ミュージカル『イザボー』は、2024年1月15~30日に東京・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)、2月8~11日に大阪・オリックス劇場にて上演。

 ※望海、末満、プロデューサー・渡辺ミキのコメント全文は以下の通り

<コメント全文>

■望海風斗(主演/イザボー・ド・バヴィエール役)

いよいよ『イザボー』が始動します。私にとって宝塚歌劇団卒業後、初めてのオリジナルミュージカルです。まだ誰も完成を知りません。そんな素敵な冒険を末満健一さんと共に、そして素晴らしいクリエイター、スタッフ、キャストの皆さんと共に出来ることを心から嬉しく思っています。

「元気になる悲劇」にしたい!と末満さんが仰ってました。
最悪の王妃イザボー 彼女がどう生きたのか、どんなミュージカルになるのか、楽しみに待っていてください!劇場でお待ちしてます。

■末満健一(作・演出)

10年ほど前の話。ジャンヌ・ダルクを題材とした作品を執筆するための資料に目を通していた際に彼女の存在を知りました。恥ずかしながら僕はその時まで、彼女のことをなにひとつ知りませんでした。過去にジャンヌ・ダルクが主人公の作品をいくつか見たことはありましたが、その時代背景にいた彼女にまで思いを至らせることができなかったのです。

イザボー・ド・バヴィエール。
フランス王シャルル6世妃。ジャンヌ・ダルクが天啓を受けて支援することとなるシャルル7世の実母。ジャンヌ・ダルクが歴史に登場する以前に、フランスを破綻寸前にまで陥れたとされる人物。ジャンヌが登場せざるを得なかったバックボーンを作り上げた要因のひとつが彼女です。フランスという大国が彼女ひとりの存在によって傾いたわけではありませんが、要因のひとつであったことは歴史が示しています。ですが、僕の目に映った彼女の人生の足取りは「悪女」という一言では表し切れない、鮮烈な色彩を放っていました。


いつか彼女を主題とした作品を作ってみたい……ふとそのような思いがよぎってから、こうして実現するまでに10年という月日が経ちました。本作は、ワタナベエンターテインメントと僕こと末満健一が「世界に通用する日本発のミュージカルをクリエイトする」というテーマで立ち上げる《Musicals of Japan Origin》プロジェクトの第1弾作品となります。通称MOJO(モジョ)。

タイトルロールである望海風斗さんを始めとする素晴らしいキャスト陣と、日本トップクラスのスタッフ陣と共に、この作品の創造に挑みます。かつて遠い彼方に存在した彼女に思いを馳せながら、誠心誠意務めさせていただきます。新作オリジナルミュージカル『イザボー』、どうかご期待ください。


■渡辺ミキ(プロデューサー)

日本発のオリジナルミュージカル制作は、私自身生涯のテーマでした。12年前、劇作家・演出家の末満健一さんと出会い、18本のオリジナル舞台を作りました。中でも2018年『マリーゴールド』2022年『ヴェラキッカ』2024年『LILIUM -リリウム新約少女純潔歌劇』のミュージカル作りを経て、この度、名優・望海風斗の参加を得、満を持して《Musicals of Japan Origin》プロジェクト第1弾『イザボー』を発表致します。

世界水準の名優の皆様、作曲の和田俊輔さんはもとより、トニー賞受賞の美術家・松井るみさんからも海外の舞台作りを学びつつ、原作のない日本産ミュージカルを丁寧に作ります。世界の観客を笑顔に導く挑戦に、皆様の応援をどうぞよろしくお願い致します。