ジャニーズWESTの神山智洋が、2024年放送・配信スタートの連続ドラマW‐30『白暮のクロニクル』(WOWOW)で主演を務めることが決定した。見た目は18歳、実年齢は88歳の吸血鬼探偵役を演じる。



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 原作は『機動警察パトレイバー』『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』など数々の人気作品を生み出した、画業43年を数える漫画家ゆうきまさみの同名漫画。2013年から2017年まで「週刊スピリッツ」で連載されたミステリー作品で、「吸血鬼(オキナガ)×公務員」という異色のコンビが難解な事件に挑むという斬新な設定で人気を博した。

 主演を務めるのは、バラエティ番組や舞台作品に出演、この夏は日本最大級の音楽フェス「SUMMER SONIC 2023」に出演を果たし、来年4月にデビュー10周年を迎えるジャニーズWESTの神山智洋。自身初の単独主演作品かつ、初のWOWOW作品主演に挑む。

 神山が演じるのは、不老不死の体質を持つ「オキナガ」で、見た目が18歳、実年齢は88歳の雪村魁(ゆきむら・かい)。オキナガ絡みの殺人事件の捜査に協力するかたわら、70年間にわたり、未年(ひつじどし)のクリスマスに起こる連続殺人事件、通称「羊殺し」の犯人を追っている。
かつての恋人を「羊殺し」に殺されており、オキナガ以外実行することのできない「羊殺し」の犯人を突き止め、復讐を果たすことを目的としている。

 オキナガ惨殺事件に遭遇した厚労省の新米職員・伏木(ふせぎ)あかりは、オキナガたちを管轄する厚生労働省の「夜間衛生管理課」、通称“夜衛管(やえいかん)”への異動を通告され、魁の担当者になるよう命じられる。2人はバディとなり衝突を繰り返しながらも事件解決に奔走。やがて明らかになる、魁とあかりの数奇なる運命。迫る次の「羊殺し」の犯行。果たして犯人は一体誰なのか? 魁は「羊殺し」への復讐を果たすことができるのか、それとも―。


 神山は自身初の単独主演作品としてのオファーに、「遂に来た!」と感激の様子。見た目が18歳で実年齢が88歳という雪村魁のキャラクターに関しては、「子供っぽいところがありながらも達観しているキャラクター」と解説し、原作でも特徴的な魁の髪色を「どうしても地毛でいきたくて、意地でも魁に近付けてやろうと思って(笑)。美容院に行きまくりましたね(笑)」とこだわりを明かしている。

 メイン監督には連続ドラマW‐30『ダブル』を手掛けた中川和博。脚本を『連続ドラマW 邪神の天秤 公安分析班』の小山正太、『相棒』『ウルトラマンブレーザー』の山崎太基らが務める。音楽はNHK連続テレビ小説『舞い上がれ!』、『それってパクリじゃないですか?』の富貴晴美が担当する。


 魁とバディを組むことになる伏木あかりなど、今後解禁される個性豊かなキャラクターを演じるキャスト陣にも注目したい。

 連続ドラマW‐30『白暮のクロニクル』は、WOWOWにて2024年放送・配信開始。

 神山智洋、原作者・ゆうきまさみらのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■神山智洋

――オファーを受けての感想。

 主にずっと舞台をやらせていただいていて、久しぶりに、約4年ぶりなので、遂に来た!という感じです。純粋にありがたかったです。
主演をやりたいという思いだけでできることではないので。今回プロデューサーさんがライブを見て主演に決めていただいたという経緯を聞いて、どこで何に(縁が)繋がっているか分からないなと思いました。選んでいただいて感謝です。

――演じる雪村魁というキャラクターについて。

 僕が演じる魁は見た目が18歳、実年齢88歳。自分が18歳の頃を思い返してみて、演じています。
ずっとオキナガとして70年生きてきて、ひどい言葉をたくさん浴びせられ、ひどい扱いもたくさん受けてきて、色々と経験した18歳。子供っぽいところがありながらも達観しているキャラクターだと思います。

――雪村魁を演じる上でのこだわり。

 髪の毛は映像で見た時にコスプレ劇にはしたくないなと思いました。だからどうしても地毛でいきたくて、意地でも魁に近付けてやろうと思って(笑)。美容院に行きまくりましたね(笑)。


 あと食事制限もしました。今もしています。オキナガになった18歳から体型も変わらない、オキナガになった瞬間に時が止まっていると思うので。食べているものもお肉ばっかり、スイーツとかは絶対に食べていないから、太るわけがないと思いました。逆に筋トレして筋肉がついている状態もちょっと魁っぽくないなと、食事制限で体重を落とそうと思い、ピークから3キロは落としました。自然に無理することなく減量しましたね。

 あとは眉毛を若干細くして、キリっとさせて。できるだけオキナガ、雪村魁という人物像に近付ける努力はしました。現実的というか、もしかしたらこういう人が実際にいるのかもみたいに思ってもらえるように、できるだけ人間っぽさ、リアル感は追求しました。

――撮影で楽しみなポイント。

 今作は内容や映像表現的に攻めたシーンも多いと思います。最近あまり見なくなったけど、リアルに見せていく表現。僕自身はそういう作品をずっとやりたいと思っていました。原作を読んでも攻めた内容となっているので、出来上がりがとても楽しみです。原作に近付けたり、リアルなところはできるだけ見せていきたい、忠実にやっていきたいです。

――視聴者へメッセージ。

 もしかしたら僕のファンは僕が出ているドラマを見たいと言ってくれていた方もいるかもしれないので、そんなファンの皆様、お待たせいたしました(笑)。

 僕自身も原作を読んでいてものすごく引き込まれました。魁の魅力、あかりとの凸凹コンビ感、最初はバチバチだけど段々と戦友になっていくキャラクターがいたり。

 実年齢88歳だけど18歳の時の少年心と様々な人生経験によって達観しているところ。また関わる人との対話によって最初はクールで自由だったけど、魁自身の奥底に眠っていた人間味というものがどんどん現れてくる。それを引き出してくれる個性豊かなキャラクターたちとの掛け合いにもぜひ注目していただければと思います。

■原作者・ゆうきまさみ

 実のところ、実写ドラマ化の話をいただいたときには「嬉しいけれど無謀ではないか」とも思いました。しかしWOWOWさんがこのドラマ化に挑んでくれる以上、期待するしかありません。僕はWOWOWさんのドラマが大好きなんです。主演の神山さんも大変な気合いの入り方と聞いていますし、あの原作をどう料理し、どんな映像が生み出されるのか、やっぱり楽しみなんですよ。

■中川和博監督

 ミステリー、SF、アクション、歴史、ロマンス…個性豊かで魅力的なキャラクターが、時代やジャンルすらも縦横無尽に駆け巡りながら、壮大な謎に迫っていく。

 ご覧頂く方に、その姿をお腹いっぱい楽しんでもらえるよう、全てが便利で手軽な現代に於いて「手間のかかること」「困難なこと」を避けずに撮影を進め、神山さんを筆頭に素晴らしいキャストと共に駆け抜けていく所存です。放送まで幾昼夜、ぜひ原作を読んでお待ちください。眠るときには羊でも数えながら…。

■プロデューサー:高江洲義貴(WOWOWコンテンツ制作局 ドラマ制作部)

 初めて原作を読んだとき、魅力的なキャラクター、緻密なストーリー、奥に秘めた現代的なテーマに感動し、これは絶対に映像化したいとすぐに原作権の問い合わせをしました。無事、許諾をいただき、「では、主役の雪村魁を誰に演じてもらえばよいのか」と思いあぐねていた時、ジャニーズWESTのライブを観に行く機会があり、神山さんの佇まい、パフォーマンスを目の当たりにし、「あ、魁だ」と、これまたすぐにオファーをしました。そして、情熱を持った志の高い素晴らしいスタッフ・キャストが集まってくれました。

 今、こうして自分が心から願った座組で本作に挑めていることに大きな喜びを感じています。同時に、「ゆうきまさみ作品、初の実写映像化」、「神山智洋、初の連続ドラマ単独主演」という、看板の重みに非常に身が引き締まる思いであります。この看板の名に恥じない、最高に面白いドラマを皆様にお届けします。