映画『レオン』で知られるオスカー俳優のナタリー・ポートマンが、子役時代に被害を受けなかったのは「たまたま運が良かっただけ」と話し、若い子たちには早くからエンターテイメント業界に入ることを勧めないと語った。

【写真】ジャン・レノ&ナタリー・ポートマン主演『レオン 完全版』フォトギャラリー

 この度ナタリーが、Varietyのポッドキャスト『Awards Circuit(原題)』に登場。

「若い人達には、この業界に入ることは勧めません。絶対入るなという意味ではありませんが、子どものうちはやめた方が良い」とコメント。「私が子役時代に被害にあわなかったのは、たまたま運が良かっただけ。それと、過保護なまでに守ってくれた素晴らしい両親がいたからです」と述べ、「子どもの頃は嫌でしたが、大人になって感謝しています」と続けた。

 13歳で『レオン』に出演し、鮮烈な映画デビューを果たしたナタリーは、「子役にまつわる酷い話をあまりにも多く耳にしてきました」と言及。ここ数年、会話の機会がもたれるようになり、人々が実態を知り、気に掛けるようになりました。
それでも、子どもは働くべきじゃないと思っています。子どもは遊び、学校に行くべきです」と語った。

 1994年に公開された『レオン』は大ヒットを記録し、今も名作として人気を集めている。その一方で、監督のリュック・ベッソンは近年、複数の女性から性的に不適切な行為を受けたと訴えられており、また『レオン』ではナタリーが演じた主人公の少女マチルダがセクシーにふるまう様子が描かれ、性的対象にされていたことも物議を醸している。

 ナタリーは今年5月、The Hollywood Reporterのインタビューで、同作について「今も愛される作品で、他のどの出演作よりも関心を持ってくれています。それに私にキャリアを与えてくれました。
ですが今見直してみると、控えめに言っても不快な描写があります。だから私にとっては、複雑な思いのある作品です」と語っていた。