デビュー作『パスト ライブス/再会』で世界的な高評価を受けたセリーヌ・ソン監督最新作『マテリアリスト 結婚の条件』が5月29日に公開される。ソウルとニューヨークを舞台にした『パスト ライブス』に続いて、『マテリアリスト』の舞台として再び選んだのはニューヨーク。

本作では、現代のニューヨークを象徴するアイコン的スポットから、前作を彷彿(ほうふつ)とさせる場所まで、多彩なロケーションが登場する。今回は、そんな本作の舞台となったニューヨークのロケ地を、クランクイン!で初公開となる場面写真とともに紹介していく。

【写真】歩くだけで画になる 『マテリアリスト』NYロケ地まとめ

 主人公ルーシー役をダコタ・ジョンソン、ルーシーの元カレのジョン役をクリス・エヴァンス、ルーシーの恋人ハリー役をペドロ・パスカルが演じるという豪華な顔ぶれがそろった本作は、ニューヨークを舞台に現代の婚活市場を描く、ロマンティック・ラブストーリー。今も“愛しさ”が消えない元カレか、結婚相手として最高なリッチで優しい“条件”満点の恋人か――。ハリウッド最高峰のスターたちが繰り広げる三角関係の行方と、一人ひとりの人生の選択を描く。

 「撮影はロマンチックな体験でした。映画的な体験にしたかったし、美しい映像、クラシックで変わらない映像にしたかった。撮影監督たちと相談しながら、映画が一番ロマンチックに見える画を探しました」とソン監督が話すように、ニューヨークの街は単なる背景に留まらず、登場人物たちの複雑な背景や揺れ動く心情を映し出している。

■ルーシーの働くアドーア社(ザ・マリン・ソーホー)

 主人公のルーシー(ダコタ)は、ニューヨークの結婚相談所で“マッチメーカー”として働き、上司から「天性の婚活カウンセラー」と絶賛されるほどの凄腕。彼女が働くオフィスがあるのは、ニューヨーク屈指のトレンド発信地「ソーホー」。トップブランドのブティックや高感度なセレクトショップが立ち並ぶこのエリアは、常に世界中の注目を集めるショッピングスポットとして知られている。

 中でも一際洗練されたデザインを誇るビル「ザ・マリン・ソーホー」は、各界のエリートたちが拠点を構える、いわば成功者の証ともいえる場所。
日々激しく進化を遂げるニューヨークの婚活市場において、この地をビジネスの舞台に選んでいること自体が、ルーシーが最前線で活躍するプロフェッショナルであることを雄弁に物語っている。

■ルーシーが“優良物件”に名刺を渡す場所(クーパー・スクエア)

 婚活のプロであるルーシーの才能は、オフィスの中だけに留まらない。街を歩いているときも“優良物件”に目を光らせ、目の前を歩いてきた高身長男性を瞬時に独身と見極め、名刺を渡して自身の結婚相談所へとスカウトする。

 本編冒頭、彼女の鮮やかな手腕が発揮されるこのシーンが撮影されたのは、マンハッタンの3つのエリア(イースト・ヴィレッジ、ノーホー、バワリー)が交差する「クーパースクエア」だ。ビジネスマンや学生、アーティストなど多種多様な人々が絶え間なく行き交うこの場所は、常に新しい出会いとエネルギーに満ちており、ここから物語が大きく動き出す予感を感じさせるスポットとなっている。

■ジョンが夢を追い続ける小劇場(ザ・1896)

 ルーシーは、自分がマッチングさせたカップルの結婚式で、元カレのジョン(クリス)と偶然再会する。夢を追い続ける売れない俳優のジョンは、後日、自身が出演する舞台にルーシーと彼女の現在の恋人・ハリー(ペドロ)を招待。その劇場の舞台となったのは、最新カルチャーの聖地として世界が注視するブルックリンの「ブッシュウィック」だ。

 表現者たちの剥き出しの熱量にあふれたこの街は、いまも変わらず夢に邁進するジョンの生きざまそのものを映し出している。付き合っていた頃と何一つ変わらない、ピュアで真っすぐなジョンの姿。完璧な条件を揃えたハリーの隣で、ルーシーの心は激しく揺れ動いていく。

■マーベルヒーローたちが日本の寿司を食す!?(スシ・イチムラ)

 ジョンと再会した結婚式で、ルーシーの目の前に現れた投資家のハリー。
高身長でビジュアルも最高、そのうえ気が遠くなるほどリッチな彼は、ひと目でルーシーを気に入り、情熱的なアプローチを仕掛ける。ルーシーはその誘いに応じるが、彼女の真の目的は…? そんな二人のデートシーンに使われたのが、ニューヨークの飲食業界でレジェンドと称される日本人シェフが手掛ける「スシ・イチムラ」。ミシュランを獲得している超名店をスマートに予約してみせるハリーは、まさにすべてが完璧な“ユニコーン(希少な優良物件)”であることを証明している。

■ルーシーとジョンの逃避行(クレステッド・ヘン・ファームズ)

 ルーシーは、ある出来事をきっかけに、自身のキャリアにおいて大きな岐路に立たされる。現実から逃れるように、ジョンと共に行く当てもなくたどり着いたのは、とある結婚式会場だった。幸せな時間が流れるその場所で、果たして二人は何を思うのか…?このシーンの舞台となったのは、ニューヨークの都会の喧騒を離れ、アメリカのカップルにとって憧れの結婚式場「クレステッド・ヘン・ファームズ」。大自然に囲まれライトアップされたこの場所は、『パスト ライブス/再会』で主人公ノラが作家のアーサーと出会い、プロポーズを受けた光景をも彷彿(ほうふつ)とさせる。

■『パスト ライブス』蘇るアパート下の階段(ウェスト・ヴィレッジ)

 ルーシーのクライアントであるソフィーのアパート。ロケ地となったのは、ニューヨークの女性なら憧れる高級住宅街「ウェストヴィレッジ」だ。クライアントのソフィーは、女性として"完璧"でありながら、相応しいパートナーが見つからず苦悩していた。このアパートの入り口に続く階段は、『パスト ライブス/再会』を観た人ならば、あのラストシーンを想起せずにはいられない光景。主人公ノラの切なすぎる運命が多くの共感を呼んだこの場所が、本作ではどのような意味を持って現れるのか。


 その他にも、マンハッタンの中心部に位置する世界で最も有名な都市公園「セントラル・パーク」など、ニューヨークの人気スポットも登場。物語を彩る舞台とともに楽しんで。

 映画『マテリアリスト 結婚の条件』は、5月29日より全国公開。

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