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20才の誕生日を迎える間際に、日本へ単身やって来たというユリコ。それまで海外にすら飛んだことのないという彼女がなぜ日本へ渡ってきたのか。そのルーツを探るべく、日本のアニメとの出会いについて伺ってみた。
「日本の映画や音楽、アニメが放送されているチャンネルを幼い頃から観ていたんです。
月野うさぎと同じくツインテールが象徴的なユリコ、もう一つのお気に入り『犬夜叉』は主人公・犬夜叉のツンデレっぷりがたまらないという。幼い頃から日本のアニメへの興味があったということだが、コスプレをはじめた理由にも迫ってみた。
月野うさぎや涼宮ハルヒなど、強い女性への憧れを抱いているというユリコ。コスプレのエピソードにしろ、夢に向かう一心で見知らぬ土地へやってくる決心を固めた姿勢にしろ、その勇気には感服するばかりだ。しかし、自分の国すら出たことのない彼女を、家族はどう見送っていたのか。
「両親は“あなたの夢を続けて下さい”と言って応援してくれました。イタリアから離れる前、10代のときから日本へ向かうお金を貯めるためにアルバイトをしていたり、日本のマンガなどを扱っていたお店で日本語を学ぶ姿を見守ってくれていたんですね」。
10代の頃から堅実に自分の夢へとひたむきに進んできた。その第一歩としてアイドルをめざし日本で活動するという目標を達成したが、最後に、今後のさらなる夢や目標を聞いてみた。
「海外から日本の“萌え文化”に憧れた一人として、世界へそれを発信できるようなオリジナルのアイドルになりたいですね。そのためにまず、歌って踊れるようになりたい。
さらに高い目標を掲げながら歩み続けるユリコ・タイガー。夢や目標はいつになっても尽きないが、そのために行動へ移すというのは決して簡単なことではない。見ず知らずの土地で夢を叶えるためにやって来たという勇気を讃えつつ、今後の活躍にも注目していきたい。(取材・文・写真:カネコシュウヘイ)