映画『ラブ×ドック』では恋に邁進する女性役、『恋は雨上がりのように』では小松菜奈演じる女子高生の母親役、ドラマ『コールドケース』ではくせ者揃いの刑事を束ねる上司役と、2018年も出演作が目白押しの女優・吉田羊。ラブコメから硬派な刑事モノまで、幅広い作品に出演し、幅広い役柄をこなしている吉田の女優としての魅力に迫る。


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 吉田は、大学時代から舞台作品へ数多く出演し、舞台女優として実力をつけた後、ドラマや映画といった映像作品に出演。映像作品で知られるようになったのは、2007年10月から放送された昼ドラ『愛の迷宮』がきっかけだ。以降、ドラマや映画にも積極的に出演するようになり、2014年に放送された『HERO』で、木村拓哉演じる久利生公平と同じ、東京地検城西支部の検事を演じブレイクを果たした。

 舞台女優としての経歴が長い吉田は、大器晩成型の女優とも言える。小劇場の舞台に長年立ち続けてきた吉田の演技力は折紙付きで、それゆえ、上司も母親も恋人も、どんな役でも見事に演じ分けることができる。実力派の“カメレオン女優”と称されるのも納得だ。

 その演技力もさることながら、吉田の大人な女性感漂う雰囲気とルックスも魅力の一つ。女性が憧れる女性として、同性からも圧倒的に支持されている。バラエティ番組などで見せるトークでも、ハキハキとしゃべる姿が印象的で知性と品を感じさせる。だが、一方で、意外な失敗談やお茶目な一面を見せることもあり、その飾らない姿がさらに好感度を高め、数多くのCM起用にもつながっているのだろう。

 そんな“どんな役でもハマる”吉田の女優としての魅力が最も感じられる作品と言っても過言ではないのが、連続ドラマ初主演となった『コールドケース ~真実の扉~』だ。本作は、世界的大ヒットを記録した海外ドラマの日本版で、未解決凶悪犯罪、通称“コールドケース”を扱う捜査チームが、再捜査の価値を認めた事件を掘り起こし、謎を解き明かしていく刑事ドラマ。
神奈川県捜査一課所属の刑事、石川百合を吉田が演じ、永山絢斗滝藤賢一光石研三浦友和ら豪華俳優陣が捜査チームとして脇を固める。

 真実を追う中で浮き彫りになっていく“想像を超えた”人間ドラマがある同作。日本の史実を巧みに織り込み、OASISの「Wonderwall」や、Zebraheadの「Worse Than This」など、当時のヒット曲をふんだんに使って、その時代をリアルに再現。また、毎話驚くほど豪華なゲストが登場することでも話題を呼んだ。ちなみに、第1話のゲストは吉沢亮大野いと田口トモロヲなど。第2話には、仲里依紗甲本雅裕、ユースケ・サンタマリアなど、主演級の俳優が多数出演する。

 さらに、『SP』などの作品で知られる波多野貴文が演出を手掛けているとあって、撮影に関するこだわりも半端ではない。日本で初めてとなる撮影技術にも挑戦しており、最初の数分を見ただけでその映像クオリティの高さがすぐにわかる。

 吉田は同作で、クールな姿で犯人を追い込みながらも、難事件に立ち向かう刑事の複雑な心の動きを見事に表現しており、吉田らしい知性溢れるかっこいい女性の姿がそこにある。1話~10話まで吉田の女優としての魅力を余すことなく堪能できる作品となっている。

 そんな『コールドケース ~真実の扉~』が、ついに待望の無料初放送される。7月30日(月)より毎週月曜21時から全国無料のBSテレビ局・Dlife(ディーライフ/チャンネル番号:BS258)にて放送。
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