【写真】モーニング娘。′18・飯窪春菜 卒業公演の模様
9月22日のハーモニーホール座間公演を皮切りに全28公演を数えた全国ツアー『モーニング娘。'18コンサートツアー秋~GET SET, GO!~』の最終日でもある公演は、コンセプトにある宇宙船“MM18号”の乗組員に扮したメンバーの紹介VTRからスタート。メインステージ中央のスクリーンがせり上がるとメンバーが登場し、10月発売の新曲「自由な国だから」や「君さえ居れば何も要らない(updated)」を披露すると会場は一気にボルテージを高めた。
最初のMCでは、前日の武道館公演で発表された飯窪が世界一のアイドルを目指すバーチャルYouTuber・Ni-naをプロデュースする話題になると、9期メンバーの生田衣梨奈が「世界一のアイドルを目指しているらしんけどさ、ここにいるんだけど? 可愛さ、美しさを全て兼ね備えている私が」と発言し、いつもの生田節に会場が笑いに包まれる一幕も。
ステージ中盤では、ハロー!プロジェクトとアンジュルムでリーダーを務め、飯窪との親交の深い和田彩花が飯窪の旧・イメージカラーであるチョコレート色の衣装を着て登場。
思いを手紙に込めて「はるなんが加入してから数ヶ月で友情が生まれました」と振り返った和田は、「宇宙の果てについて、生きることについて、人類についてと、出会ったときから今も変わらずそんな話をしましたね」とエピソードを告白。「これからも私にとって大切な存在です。卒業おめでとうございます」と締めくくると、飯窪から飛びつくように熱く抱擁を交わした。
再びパフォーマンスへと戻ったグループは「フラリ銀座」を披露し、続く「Only you」では「愛しの君へ」のフレーズでメンバーが飯窪へ視線を贈りながら踊るというサプライズも。
やがて客席からの歓声で迎えられたアンコールの始まりでは、飯窪がファンに向けて書いたという手紙を朗読。2012年に「『元気印』オーディション」で加入してから「加入当時は9期と10期で最年長メンバーだったのに、何もできなくてしんどい時期もあった」と振り返る一方で、12期メンバーの教育係として「話すときは目を見てしっかり理解してくれて、みんなから『12期のお母さんです』と言われたのが嬉しかった」と涙ながらに語った。
そして、飯窪が一人だけの「恋ING」を歌い上げたのち改めてメンバーが合流。恒例の卒業セレモニーでは、飯窪に1人ひとりメッセージを送り、12期メンバーの牧野真莉愛はプロ野球好きなことから「飯窪さんからもらった新庄(剛志)選手のカードが思い出」と明かし、「かっ飛ばせ!春菜!」とエール。また、同期メンバーの石田は「ラジオ収録やコメント収録では自分の気持ちを代弁してくれたり、ベストビジネスパートナーと言い合っていた」と振り返り、リーダーの譜久村は、サブリーダーの飯窪に「たくさん頑張ってきた仲間だからこそ、ふざけ合うこともできた。これからは一人だけど、私たちも負けないしビッグになって欲しい」と称えた。
その後、人生の岐路を思わせる「Y字路の途中」に続けて、グループに残る11人のメンバーで3月発売のベストアルバムに収録の新曲『I surrender 愛されど愛』を披露、12人では最後となる「One・Two・Three(Updated)」や「わがまま 気のまま 愛のジョーク」を歌い上げて、公演を終了。最後にもう一度登場した飯窪は、「我がモーニング娘。人生に一片の悔いなし!」と伝えてステージをあとにした。