2019年1月期ドラマの中でもとりわけ注目を集めた『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)。生徒役の中からは、今田美桜や森七菜といった今後の活躍が期待される俳優が一躍ブレイクを果たした。
そんな本作で念願の教師役に初挑戦した菅田将暉が、生徒役で出演していたドラマをご存じだろうか? 実はそのドラマで菅田の同級生役を務めた俳優陣が、今や堂々たる主演クラスぞろいなのだ。

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 その作品とは、2011年1月期に放送された月9ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系)。同じ私立高校で教鞭をとる教師の夏実(戸田恵梨香)と修二(三浦春馬)は結婚を控えたカップル。しかし修二がある生徒と“過ち”を犯したことから、夏実と修二は苦悩を抱えながらも新たな関係を模索していく…。

 本作で三浦春馬演じる修二と一夜を共にする女子生徒のひかりを演じたのは、800名にも及ぶオーディションから選ばれた武井咲。まだ10代だった彼女は本作で、複雑な家庭環境で育った女子生徒を好演。
このドラマでの演技をきっかけに2012年には映画『愛と誠』で妻夫木聡とダブル主演を果たし、さらに『るろうに剣心』ではヒロイン役に抜てき。スター女優への階段を見事に駆け上がっていく。

 またクラスの中心的存在の女子生徒・涼子役は、2018年に『探偵が早すぎる』で滝藤賢一とダブル主演を務めた広瀬アリスが演じた。広瀬は、4月スタートのドラマ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』(フジテレビ系/毎週月曜21時)で、本作以来8年ぶりとなる月9出演を果たす。

 ほかにも、ひかりの親友・望未役には剛力彩芽が出演。剛力は2年後の2013年1月期の月9『ビブリア古書堂の事件手帖』で早くも主演を務めた。
さらにクラスで人気の美少女・優奈役には『きみが心に棲みついた』での熱演が光った石橋杏奈、そして今年『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』で主演を飾った石橋菜津美が学級委員的存在の真面目な女子生徒・万里を演じた。さらに『ひよっこ』や『獣になれない私たち』などで名バイプレイヤーぶりを発揮している伊藤沙莉や、映画『この世界の片隅に』ののんも女子生徒役で出演している。 一方、男子生徒役の方でもブレイク前の人気俳優が多数登場。『3年A組』で主演を務めた菅田は、本作で男子バスケットボール部に所属する直輝役で出演。戸田恵梨香扮する夏実を慕い、癒しを与えていくという重要なキャラクターを見事に体現した。

 さらに引っ込み思案な時刻表オタクの賢太郎を、『ニセコイ』『砂の器』のSexy Zone(出演当時はB.I.Shadow)中島健人が演じ、『ゆうべはお楽しみでしたね』で本田翼とダブル主演を務めた岡山天音も生徒役で登場している。


 今や押しも押されもせぬ人気俳優に成長したスターたちが、ブレイク前に生徒役として出演していた『大切なことはすべて君が教えてくれた』。本作に限らず“学園ドラマの生徒役には出世魚が多い”と言われているので、過去の学園ドラマの名作を見返してみてはいかがだろうか?(文:スズキヒロシ)