高畑充希が主演を務める日本テレビ系水曜ドラマ『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』。これまでも働く女性をターゲット層に女性が活躍するさまざまなお仕事ドラマを数々世に送り出してきた、日テレ水10枠の新ドラマだ。
1月12日にスタートした『ムチャブリ!』は、ベンチャー企業で社長秘書として働く高梨雛子(高畑)が、カリスマ社長・浅海寛人(松田翔太)の命により、ある日突然、外食産業を主体とする子会社の社長に就任し、閑古鳥のなく老舗フレンチレストランの再建を任されることになるという、“爽快お仕事エンターテインメント”。仕事に恋に数々のムチャブリに振り回されながらも雛子が社長として女性として成長していく姿を描く。
初回では、シェフからの反発を乗り越え、新メニューを開発するなど1カ月後のリニューアルオープンに向けて動き出した雛子たち。19日に放送された第2話ではなんとか無事に新装開店し、何とかお客さんを呼び込めるようになるところまでが描かれた。
まだ始まったばかりの同ドラマだが、視聴者からの評判はどうもあまりよくない。同枠で『過保護のカホコ』(2017年)、『同期のサクラ』(2019年)と主演作を連続ヒットに導いた高畑に、雛子の上司役として松田翔太、雛子の部下として志尊淳がメインキャストに名を連ね、加えて荒川良々や笠松将ら実力派が脇をしっかり固めるなど、キャスティングは申し分ない。
第2話では、リニューアルオープンに漕ぎ着けたものの、客が想定以上に入らないというトラブルが。慌てて雛子自らチラシ配りをするが、友人の知美(夏帆)からの情報で、駅近くに同価格帯のライバル店が同日オープンしていたことが発覚。ライバル店はオープン記念で全品半額を打ち出し、大盛況だった。しかも雛子の店のチラシには地図が抜けているという“凡ミス”続き。事前リサーチも戦略も何もない、あまりにお粗末すぎる仕事ぶりに細かなツッコミどころはたくさんあるが、とにかく設定がどこか古くさい。
ネット上の声を拾ってみても「閑古鳥のレストランを繁盛させるまでの展開が何十年前のドラマだよ」「20年前の30歳の女のドラマと内容変わってないじゃん」などとイマイチ共感できていない視聴者が多い。
ただ、第2話には一部の層に刺さったシーンがあった。それは、雛子が公園で出会い、店に招待した子連れの母親が店で食事をしながら涙を流すシーン。
令和の働く女性は、仕事に子育てにプライベートに忙しい。
■番組情報
水曜ドラマ『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』
日本テレビ系毎週水曜22時~
出演:高畑充希、志尊淳、松田翔太、夏帆、優香、笠松将、山田真歩、坪倉由幸ほか
音楽:河野伸
主題歌:ENHYPEN「Always」(ユニバーサルミュージック)
脚本:渡邉真子
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデューサー:鈴木亜希乃、柳内久仁子(AX-ON)
演出:猪股隆一、狩山俊輔
制作協力:AX-ON
製作・著作:日本テレビ
公式サイト:ntv.co.jp/muchaburi