国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルが、北朝鮮による国民統制の実態について強い懸念を示した。

同団体の東アジア・太平洋地域担当副局長サラ・ブルックス氏は7日、米政府系放送のボイス・オブ・アメリカ(VOA)とのインタビューで、北朝鮮が2020年以降に制定した一連の法律によって、外国メディアへの接触を「死刑」も含む極刑で処罰できる体制を制度として整え、思想統制をかつてない水準まで強化していると指摘した。

しかも北朝鮮当局は、こうした行いを隠しておらず、むしろ誇示することで国民を威圧している。

韓国KBSは2024年9月、韓国ドラマを見たという理由で10代の少女らが公開裁判にかけられる北朝鮮当局制作の映像を公開した。KBSはボカシ処理をして放映したが、北朝鮮のオリジナル映像では素顔がさらされている。

北朝鮮当局はさらに、少女の名前と学校、年齢まで公開して「傀儡(韓国)テレビ劇(ドラマ)をはじめとする不純出版宣伝物を視聴・流布させた学生数人を法的に厳しく処罰した」と説明している。

同様の映像を報道した米政府系メディアによれば、映像に登場した女子高生のひとりは、無期の労働教化刑(無期懲役)を言い渡された。食糧事情と衛生環境が劣悪で、虐待と性暴力がはびこる北朝鮮の刑務所で、10代の少女が生き延びることは極めて難しい。「緩慢な処刑」と言い換えても過言ではないだろう。

少女らは皆、後悔の涙に暮れており、あまりにも残酷な場面と言える。

KBSによれば、「このような映像は合計10本ほど、2時間以上の分量で、ほとんどが2021年5月以降に製作された」もようだとしていた。

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