北朝鮮の金正恩総書記とロシアのプーチン大統領は近年、首脳会談や軍事協力を通じて“蜜月”を演出してきた。北朝鮮はロシアのウクライナ戦争を事実上支援し、砲弾やミサイル、さらには兵力まで提供したとされる。

一方のロシアも、石油や外貨、軍事技術などを見返りとして与える姿勢を見せ、「血盟復活」とも言われる関係強化を誇示している。

しかし、韓国の独立系メディア「サンドタイムズ」によると、朝ロ間に微妙な不信感が漂っているとの見方が浮上しているという。外交・安全保障筋によれば、平壌はロシアが最終的には自国利益を優先し、必要とあれば北朝鮮を切り捨てる可能性を強く警戒しているという。特に、ロシアが米国との水面下交渉に動く兆候に神経を尖らせている。

北朝鮮が最も敏感になっているのは、ロシア占領下のウクライナ東部やクリミア地域の鉱物資源問題だ。レアアースやリチウムなど戦略資源をめぐり、ロシアが米国資本との共同開発や制裁緩和を交渉材料にする可能性が取り沙汰されている。平壌内部では、「血は北朝鮮が流し、利益は米ロが分け合うのではないか」との不満や疑念も広がっているという。

また、北朝鮮側には「約束された軍事技術支援が期待ほど進んでいない」との不満もあるとされる。特に、偵察衛星高度化技術や原潜関連技術、先端ミサイル部品など、金正恩政権が切望する分野で支援が遅れているとの観測が出ている。

一方のロシアも、北朝鮮との過度な密着には慎重姿勢を崩していない。最近になって、プーチン大統領が北朝鮮軍幹部に秘密裏に勲章を授与していた事実が判明したが、当時ロシア国内では一切公表されず、クレムリン記録にも残されなかった。北朝鮮との軍事協力を利用しつつも、国際社会の視線を強く意識している実態が浮かび上がる。

表向きは“反米連帯”を誇示する金正恩氏とプーチン氏。しかし、その実態は互いを利用し合いながらも、本音では相手を完全には信用していない「疑惑の同盟」とも言えそうだ。

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