弘電社は、2020年3月期の期末配当(3月)の予想を「1株あたり220円」に修正すると発表した。なお、弘電社は業績が下期に集中するため中間配当は実施せず、年間決算に基づいた期末配当によって利益配分を行うことを基本方針としている。
弘電社の期末配当の前回予想は「1株あたり200円」だったので、前回予想より「20円」の増配となる。今回の増配発表により、弘電社の配当利回り(予想)は4.48%⇒4.93%にアップした。
また、弘電社の前期(2019年3月期)の配当は「1株あたり200円」だったので、前期比でも「20円」の増配となる。
【※関連記事はこちら!】
⇒「高配当株」と「増配株」では、どちらに投資すべきか?「増配」は業績やビジネスモデルの“裏付け”があるが、「高配当」は株価や配当額に左右される不安定なもの!
弘電社は今回の増配の理由を、「2020年3月期の通期連結業績予想が、利益面において前回公表した予想値を上回る見込みとなったため」としている。ただし、修正後の通期連結業績予想は修正前と同様に、前期比で減収減益の予想となっている。
弘電社の過去5期の配当の推移は?■弘電社(1948)の年間配当額の推移 2015年3月期2016年
3月期2017年
3月期2018年
3月期2019年
3月期2020年
3月期配当額
(年)50円80円120円120円200円220円
(予想)
弘電社の年間配当額は、2015年3月期までは「1株あたり50円」が続いていた。しかし、2016年3月期には「1株あたり80円」になり、そこからは増配傾向が続いている。
そして、もし今回の増配が予想通りに実施されれば、2015年3月期から2020年3月期までの5年間で、弘電社の年間配当額は「1株あたり50円」から「1株あたり220円」まで、4.4倍に増加することになる。
さらに、配当が増えると同時に、弘電社の株価は2015年3月の終値2230円から2020年2月の終値4630円まで、約2倍に上昇している点にも注目だ。
【※関連記事はこちら!】
⇒「配当利回りが高い株」に投資するより重要なのは、「増配傾向にある株」を選んで投資をし続けること! 実現間近の「配当でモトを取る」途中経過も大公開!弘電社の配当利回りは?
弘電社の2020年3月6日時点の株価(終値)は4455円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。
【※弘電社の配当利回り】
株価:4455円
年間配当額:中間0円+期末220円=220円
配当利回り=220円÷4455円×100=4.93%
弘電社の配当利回りは4.93%。2020年2月の東証1部の平均利回りは2.31%(配当実施企業のみ)なので、弘電社の配当利回りは「かなり高め」と言えるだろう。なお、弘電社は株主優待を実施していない。
弘電社は三菱電機グループに属する総合電気設備企業。屋内線や送電線の工事を主軸に、電気設備関連器具の販売も手掛ける。2020年3月期(通期)の連結業績予想は、売上高4.0%減、営業利益15.5%減、経常利益16.8%減、当期利益23.5%減と軟調(すべて前期比)。
■弘電社業種コード市場年間配当額建設業1948東証2部220円株価(終値)単元株数最低投資金額配当利回り4455円100株44万5500円4.93%※株価などのデータは2020年3月6日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。