BYDとしては初の海外専用設計となる「RACCO(ラッコ)」。EV市場をリードする同社が日本市場を徹底的に研究したという軽EVのスタイルは何を目指したのか。
今回は商品企画を担当する田川さんに会場で話を聞いてみました。

BYDが開発中の日本専用・軽EV「RACCO(ラッコ)」はどうデザインされたのか?

商品企画部 担当部長 CK プロジェクトリーダー 田川博英さん

【画像】インテリアにもBYDらしさ

■売れ線のスタイルにBYDらしさを反映させる

ーー新型は人気のトールワゴンスタイルですが、デザインをするに当たってコンセプトなどは設けましたか?

「もちろん、BYDが掲げているデザインコンセプトである『海洋美学』、『オーシャンエステティック』を基本として、海洋生物の美しさから着想したスタイルを踏襲しています。そのうえで、水平線のような横基調や軽自動車らしさを加味しています(商品企画部 担当部長 CK プロジェクトリーダー 田川博英さん、以下同)」

ーー具体的にはどの部分となりますか?

「水平基調についてはベルトラインなどボディ全体の構成のほか、フロントのランプやグリルを囲った外形、テールランプの二本のラインも水平を強調した部分ですね。また、軽自動車は身近で親しみのある存在として、ボディの角部については丸く面取りをして柔らかな表情を意識しています」

ーーディテールでBYDらしいという部分はありますか?

「じつはBYDの『D』の形を随所に入れていて、例えばヘッドランプやフォグランプの形状、サイド面ではドアハンドル回りの形状やテールランプの両端にも反映させているんですね」

ーー水平なベルトラインにつながるリヤピラーは上部をカットした形状になっていますね

「リヤピラーをボディ色にしてしまうと箱感が強くなって、動きが止まってしまうことがひとつ。もうひとつは、海の水平線に対して波の動きを表現している意図もあるんですよ」

ーー展示車のボディカラーを白としたのは何か意図がありますか?

「そもそもBYDのテーマカラーが白ということもありますが、今回は日本市場向けに完全新設計ということで、ある意味真っ白な状態から出発しようという意図もありましたね」

ーー確かにここまで日本市場に沿ったデザインは驚きでもありますね。本日はありがとうございました。

〈文=すぎもと たかよし 写真=岡 拓/すぎもと たかよし〉
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