そんな私でも、打撃の楽しみを存分に味わえるようなバットがあるようだ。それは、ミズノ株式会社より発売される草野球用バット「ビッグエイティ」のこと。
このバットは、打芯部の直径を80ミリに設定。従来の軟式バットより11~13ミリ太い。なんと、軟式ボール直径よりも太い。競技用バットとして業界で最も太いバットなんだそう。
このバットを使うと、バッターからしたら非常に気持ちよさそう! 早速、ミズノ(株)に、この商品の開発のキッカケなどについて伺ってみた。
「都心部を中心に独自のルールで草野球を楽しむチームが増えており、こうしたチームが自由なルールで楽しんでいることから、ルールに縛られない自由な発想で商品を開発したいと考えたからです。また、単純に太ければボールに当たる確率が高く、野球が楽しくなると考えました」
最近は、全日本軟式野球連盟が設けるルールとは別に、リーグごとに独自のルールを作ってプレー、勝ち負けよりも純粋に野球を楽しむことを目的にしている人たちが増えている。「ビッグエイティ」はこうしたプレーヤーへ向け、既存のルールにとらわれず自由な発想で開発したバットなのだ。
このバットは、従来のバットに比べ3つのメリットがある。
まずは「ボールに当たる確率アップ」。これまでの軟式野球バットに比べ、11~13ミリ太くなっているため、ボールにバットが当たる確率が高まる。また、いくら太くても振りにくくてはバットとしての役割を果たさないため、80ミリの太さに設定しながらバランス、振りやすさを考慮した設計となっている。
2つ目のメリットは「心地よい打感(手に伝わる衝撃が緩和される)」。太くすることでテーパー部(打球部とグリップ部の間に位置する部位)の剛性が高まり、手に伝わる衝撃が緩和。心地よい打感で打つことができる。
3つ目のメリットは「衝撃時のたわみが大きくなる(トランポリン効果)」。太くなることでボールと衝突した時の打芯部たわみが大きくなる。
ミズノ(株)によると、現在は草野球スタイルも多様化しているとのこと。各リーグで独自のルールを設定し、例えばユニフォームを着なくても参加できる、敬遠の時は宣言すれば4球投げなくても良いなど、誰もが参加しやすい効率的なスタイルも確立されているという。
現在は都心部を中心に約240リーグ、2700チーム、推定50,000人以上がこうしたスタイルで野球を楽しんでいるそうだ。
このバットは全日本軟式野球連盟のルールで使用することはできないが、上記のような独自の楽しみ方でプレーしている野球人の楽しみを倍増させるバットなのではないか。
種類は、690グラムの物と720グラムの物の2種類(長さは共に85センチ)。4月20日より全国のミズノ品取扱店で発売される。価格は13,650円(税込み)。
草野球だからこそ味わえる、一風変わった快感を体験してみたい方は是非!
(寺西ジャジューカ)