誰しもキレイな映像を観たい。そんな欲望を叶えるため、高価なデジタルテレビやPCモニターを購入したりするわけだが、元の映像データが悪いとどうにもならない。
たとえば、解像度が低くてボヤケていたり、ノイズが入っていたりなど。だが、そのような低解像度でもキレイに観られる「機能」が存在する。果たしてそれは……。

このほどアイオーデータ機器から発売されたPCモニター『LCD-MF232XSBR』『LCD-MF223XSBR』に『美解像』という機能が搭載されている。いかにもキレイな映像が観られそうな名前なので、とても気になった。なので、同社にどんなものなのか聞いてみた。

――まず、この聞き慣れない名称は。
「一般的には『超解像技術』と呼ばれていますが、今回採用したルネサスエレクトロニクス社製のICチップによる映像技術は『美解像』と言います」
――では、『美解像』ってどんな技術。
「輪郭を際立たせる映像処理などを施し、元の映像表示よりも解像感を高めることで、より美しいと感じるような映像を表示する技術です」

具体的には、どんな劣化現象がどのような映像で起こるのか。
「画面全体が白っぽくなる」――平坦な色合いだが、細かい色の変化があるような画像(砂浜や木々の葉の重なりなど)において、白うき/黒しずみが発生しやすくなる
「モスキートノイズ」――輪郭の周りなどに出るノイズ。超解像表示でノイズリダクションを適正に行わないとき、また、画像の中にある斜線に対してアンチエイリアス処理などを施すと発生しやすくなる

説明がちょっと難しいので、大まかに劣化の特徴を言うと、低解像度では色や輪郭がボヤケたり、不自然なノイズが浮き出るのだ。これらを『美解像』技術による自然な色合いを保つ「シュート抑制機能」や「モスキートノイズ抑制機能」で修正するというわけ。
実際に同機能を施したサンプル映像を参照されたい。

最後に、このモニターはどんな使い方がお勧めか。
「比較的低解像度のコンテンツを楽しむときに同技術の効果を実感しやすいと思います。また、同モニターとHDMIケーブルでDVDレコーダーなどの機器と接続してDVDを観たり、ストリーミング動画を視聴するユーザーにもお勧めです」

キレイに表示できるPCモニターをフル活用して、いろんな映像を楽しんでみてください。
(羽石竜示)
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